「牛乳に相談だ」に決まるまで
今日は、1年はユニセフ、2年は行事の準備、3年は食育シリーズ、4・5年は大学教授出張授業、6年は大学担当者による入試説明会でした。各担当者からの報告を後日アップします。
さて、昨日ご紹介したコラボの実現秘話です。
今年は中3総合学習「世界を知る」の具体的テーマを「食育」にしました。食の安全、食料自給率、様々な問題が報道される昨今、生徒自身の将来の健康のため、また、母親となって次世代を産み育てる時のため、成長期の中高時代に取り組むのにはふさわしいテーマとして設定したのですが・・・。
世の中そんなに甘くはなかった!
食品業界は安全管理の強化と原材料の高騰で余裕がなく、企業コラボの相手が見つかりません。
様々なつてをたどってお願いをして回りましたが、「私個人でなら」「一回の授業だったら」とのご厚意をいただくのが精一杯。「今年は一つの企業とのコラボは無理かなぁ」と半ばあきらめかけたある日、
角川とのコラボでお目にかかった電通の方と名刺交換の際、ふと思いつき、「あの~、食品関係の会社で本校とコラボをしてくださりそうなところをご存じありませんか?」と伺ってみました。(初対面なのにいきなり頼み事、せっぱつまってたんですね。生徒、引いてました。)
「僕の担当では、○○社と、○○社」(すでにそこは私からお願い済みで×)
「あとは、公的機関で中央酪農会議がご紹介できるかもしれません」(「牛乳に相談だ」のCMを担当なさっているそうです)
その場にいた中3をぐいっと前に押し出して、「この子達の学年なんです。ほら、あなたたちからもお願いして!」
(生徒、わけ分からず「お願いしま~す」)
という流れで、ご親切にその日のうちに先方へ連絡をとってくださいました。(神様ありがとう!その方が天使のように見えました。)
何度か文書でのやりとりの後、先方へ伺うことになりました。公的機関とのコラボというのは初めての試みなので、学年主任とおそるおそる大手町のオフィスへ。
お話しをしていくと、食育、環境教育関連の事業も色々と展開なさっていて話が進み、数回の打ち合わせでとうとうコラボが実現することになりました!
電通さんとの3者コラボで、ゴールを「牛乳に相談だ品女バージョン」とし、牛乳を通して食について学んだことを同世代に伝えていくことになりました。
今回も学校の外の皆様のお力で、子供達に貴重な体験をさせていただくことになりました。
角川の時に「お願いしま~す」と私と一緒にお願いしてくれた生徒達が「どうして牛乳なのかなぁと思ったら、○○さんが紹介してくださったんですね。○○さん素敵!ありがとう!」と目をハートマークにして喜んでいました。
生徒達が、ここでの学びをキャンペーンを通して同世代の子供達へ、また、将来、社会へ還元してくれることを願っています。
*PHP『Voice 8月号』誌上で和田秀樹氏と対談しました。
和田さんのお嬢さんは、お二人とも都内の中高一貫女子とのことで、女子校の意義、28プロジェクトのことなど、話が弾みました。また、監督作品の「受験のシンデレラ」を見ましたが、人生の意義を問い直す内容で泣けました。もちろん、大いに受験勉強のヒントになります。文庫本も出ています。