生徒会新聞
先日、生徒会新聞5月号が発行されました。
私はこの新聞のファンです。
何より、生徒の目線で書いてあるので、行事の紹介一つも私のブログとは切り口が違っていて、「生徒にとってはこういうことが大事なんだなぁ」と読んでいて新しい発見があります。
そして、この新聞、B4裏表のこぢんまりした誌面なのにこの見出し!記事の文章がまたなりきっていて(ごめん)私のツボに入るんです。
記事は事実と意見は分けるものなのでしょうが、微妙に思い入れが強いところがまたおもしろくて。
例えば、こんな。
4月24日「Victory」というスローガンを掲げ、日本一早いといわれる体育祭が行われた。
この行事はクラス替えのあとにすぐ行われるものなので、クラスの団結力が深まったり、なかなかクラスになじめなかった人も自然に打ち解けられたりと、良いことばかりが期待できる。
ほんとに「良いことばかり」なの?と、つい、突っ込みたくなります。
6年生の出し物についてのコメントのラストは・・・。
この思い出を胸に今後待ち受けている戦いに向かってがんばっていってほしい
ちなみに記者は中等部生です。
保護者の皆様、お子様がお持ちですから是非、読んでみてください。
今回は体育祭特集、実行委員長や各部のリーダーのインタビュー(史上初の試みだそうです)が載せられていました。こういうのを読んでいると、「ちょっと涙目になって」しまいます。(一部抜粋です)
Q、 今年はどんな体育祭だと思いましたか?
A、 真剣かつ楽しい体育祭だったと思います。私の中では楽しくなければ体育祭じゃないと思っていたので、当日、真剣な表情で競技に参加している皆さんの姿を本部席から見ていて、ちょっと涙目になってしまいました。(略)ちなみに体育祭後、緊張感がなくなって力が抜けましたね。友達からは「普段の生活に覇気がなくなった」と言われました。
Q、 今年の体育祭で工夫したことはなんですか?
A、 生徒がどうやったら真剣勝負ができるかということを、リーダー会議で常にテーマとして考えたことです。そして各部で情報伝達を確実にしようと心がけたこと、運営をするにあたり曖昧になっていたところを確実なものにしたことです。
Q,リーダーになると決まったときの感想はありますか?
A、吹奏楽部だったのでリーダーにはなれないだろうと思いましたが、リーダーと決まったときは飛び跳ねるほど嬉しかったです。できないだろうと思われるのは嫌だったので、絶対にやってやると思いましたね。(吹奏楽は部活が忙しく、体育祭当日もグランドショーがあるので)
Q、まとめる立場になって感じたことは何ですか?
A1、副リーダーという立場になって今までより責任感が生まれました。委員長を上手くフォローできたかどうかは分かりませんが、自分ができることを精一杯やろうと思うようになりました。
A2、保護者の方がにこやかに「ありがとうございました」と言ってくださったときは嬉しかったです。保護者の方にも体育祭を楽しんでもらいたかったので、よかったです。
A3、人に頼るべきことは頼り、一人で抱え込まない。頼る勇気を持つことの大切さを知りました。
Q,体育祭を終えてどう思いましたか?
A,達成感と共に安心感を感じ、また来年から委員ができないという悲しみを感じました。(来年は6年生)
読んでいると、中高校生の委員というよりは、社長(?)のようなコメントもあり、委員の「仕事」を自ら引き受け、みんなのためなんとかいい体育祭にしたいという熱意が伝わってきます。頼もしいです。
また、副リーダーのコメントにもありましたが、こうしたリーダーがいてそれに協力するフォロアーがいてチームの力でまとめあげた体育祭でした。
と、行事の裏で繰り広げられていた生徒達のドラマを垣間見させてくれる新聞でした。
この子達が大人の女性になって社会で活躍する日を想像すると、日本の未来は明るい!と思わずにはいられない私です。