小話(調理実習)
昨日の4時間目、校内を回っていると、調理室へ入っていく教員が2名・・・。後をついて入っていくと調理実習の試食でした。
「校長先生も一緒にいかがですか?今日は余分があるので」
「え、いいの?じゃあいただこうかな」と、お相伴に。
さすが5年生。食べていた手を止めてさっと立ち、お味噌汁を温めてくれる子、お茶をいれてくれる子、お箸を用意してくれる子、テキパキと食卓の用意をしてくれます。
メニューは春の和食。
若竹煮、あさりの味噌汁、カブのゆず風味漬け、親子丼(これは季節とは関係ありませんが)、デザートはわらび餅です。
なかなか美味でした。
授業のポイントは、
①一番だし・二番だし・だしを取った後の鰹節は、エコクッキングで佃煮に。
②卵の特性
③春野菜(竹の子)のあく
④あさりの砂抜き(生徒「砂抜きしても口あかないんです」→教員「煮ないと開きませんよ」)
⑤野菜の浸透圧(漬け物)
⑥炭水化物の中のでんぷんを多く含んだ蕨粉の変化
こういうとき、生徒の他愛ない会話を聞いているのが楽しいんです。(オチはありませんので、あしからず。)
*その1
「一人分あまっちゃうよね、もったいないから残したくないな。誰か食べない?」
「私はだめ」(体操部)
「運動部の人って身体のこと気にするよね」
「だって、すぐ技にあらわれちゃうもん」
「校長先生いかがですか?」
「私もだめ」(だって、私もアスリートだもん。)
「じゃあ、○○先生」(と学年主任に持って行く。立場上断れず親子丼2杯めを完食。「この班のも美味しいね」という配慮あり)
*その2
わらび餅が美味しかったので、家庭科の教員に
「私でも簡単にできますか?」と聞くと、作った子が
「はい。大丈夫だと思います」
教員「『私でも作れましたから』でしょ!」
*その3
学年主任(男性)が腕まくりをして洗い物を手伝っているのを見て、
「慣れてる感じ」(と生徒つぶやく)
私「○○先生、料理上手って知ってた?」
「はい。有名な話ですから」
みなさん、将来のワークライフバランスを考えてパートナーはまめな人を選びましょう。ちなみに、理事長は魚を一匹さばいて寿司を握ります。(長年の海の引率でつちかった技です)
*その4
「実習したもの、家で作ったりするの?」と聞くと、
「いいえ全然。うちにはいつも美味しいご飯が待っていますから」
(お母さん、将来のため、たまにはさせてみてください。結構上手です。タマネギの皮がちょっと入っているかもしれませんが。「タマネギの皮どこまでですか?」と聞く子もいるとか・・・。)
*その5(生徒同士)
「今度の実習何がいいと思う?」(そんなこと、生徒は決められません!)
「牛丼!」
「天丼!」
「私、鰻丼がいいな~」(ただ単に「丼」シリーズなのね)
「そば!」
「えっ、どこからやるの?そば打ち?」
「ううん。ゆでるところから」
「乾麺買ってゆでるだけって、どこまでゆとり教育なの~」(念のため、本校のレシピは教科書レベルを超えています。)
ね、オチがないでしょう?
お父さん、こういう会話を「おもしろい!」と思える感覚を持つことが、娘と良好な関係を保つポイントです。