角川映画・文庫特別講座②
4月18日の校長日記でご紹介した角川特別講座の2回目のご報告です。担当の澤本からのご紹介です。これは連休前に行ったもので、すでに3回目も実施されました。明日は、生徒たちが会社を訪問して4回目を実施します。
担当教員から、生物学ではまず仮説を立て、次に様々な角度からその仮説に検討を加え、その後に実験でそれを証明していく、と説明がありました。そして、このプロセスを応用して、宣伝企画を考えるというのが今日の授業の課題と発表された瞬間、生徒は少しかたくなってしまったように見えました。ですが、具体的な課題として、校内試写会のアンケートを分析し、そこから仮説を立て、その仮説に基づいて試写会企画案を提出するよう指示されると、グループごとに活発に討議を始めました。時には角川映画、角川書店の担当者の方にも直接質問をしつつ、どういうターゲットにどういう企画を設定するか、まとめていきました。
なかなかおもしろい意見が発表された後に、角川映画の方から次のようなコメントをいただきました。
「試写会のようなイベントを行うのは、そこからより多くの人に口コミで広げることが目的。出してもらったアイディアはイベントで完結してしまうものがほとんどだったので、是非その先まで見通したアイディアを考えてほしい。」
厳しいお話に生徒は静まりかえりましたが、続く言葉を聞いて生徒たちは納得し、かえってやる気が出てきたように見えました。
「ただの中学生、高校生にだったらこんなことは言いません。この講座に参加する皆さんはこの映画のスタッフだと思っているから、あえて厳しく現実の話をするんです。皆さんを本気でスタッフだと考えているからこそ、映画のエンドロールにも品川女子学院と入れることにしたんですよ。」
最後に映画班、書籍班ごとのミッションが示されて終了しました。連休明けに生徒たちがどのような案を出してくるか、楽しみです。