2011/10/18 火曜日

テスト一週間前、親の心得

カテゴリー: 保護者 — 漆 @ 17:26:54

3年生の保護者の方に「心のスイッチはいつ入る?」というテーマでお話をしました。

卒業生2名にもスピーカーとして加わってもらいました。

この時期は、反抗期とも言われ、親子のコミュニケーションが難しくなるころです。
同時に、お子さんの成長にとって必要な時期でもあります。「親の思い通りになるよい子」から卒業して一人の人間としての人格が形成される心の成長期でもあるからです。

これに先駆けて、3年生にアンケートに協力してもらいました。例えば、

「やる気がなくなる親の一言は?」

1,○○しなさい
2,やろうとしていたのに言われる
3,人と比較される
4,けなされる

「やる気が出るのはどんなとき?」

1,後にいいことがあるとき
2,好きなことをしているとき
3,追い込まれたとき
4,目標があるとき
5,ほめられたとき
6,頑張っている人を見たとき(一緒にやる人やライバルがいると頑張れる子が品女には多いようです)

「やらなきゃいけないのにやる気が出ないときは?」

1,眠いとき、疲れているとき
2,勉強、テスト前
3,誘惑のあるとき(テレビ、雑誌、ゲームなど)

他にもいろいろあるのですが、総合して、テスト一週間前の今、親が子どものためにできることは、

1,勉強しろと言わない(これはほとんどの子にとって逆効果です)
2,子どもの「間」をよくみる(「早くしなさい」もやる気をなくさせます)
3,阻害要因を取り除く(テレビは消す。疲れるとやる気がなくなるので、起きる時間、寝る時間、食事の時間を整える)
4,テストの後の「本人にとって」楽しいこと、うれしいことを話題にする
5,マイナス面でなく、プラス面を見て言語化する(しらじらしくほめてもダメ。戻ってきたテストに対しても同じですよ)

親の行動でよかったという意見があったのは、

・こうやればできると具体的に言ってくれた
・「とりあえず、○○だけ頑張って」と限定してくれた
・親が頑張っているのを見た
・疲れた頃にアイスを出してくれた(子どもの「間」を見てるってことですね。なぜアイスがやる気に繋がる子が多いの?)

と、こうまとめてみましたが、一番大事なことを。

まったく同じ言葉でも、やる気になる子がいて、やる気をくじかれる子がいます。
また、同じ言葉でも、部活の先輩に言われるとやる気がでるけれど、親に言われるとやる気がなくなる子がいます。

つまり、子どものスイッチが何で入るかは、一人ひとり違い、日頃の人間関係で言葉の伝わり方も違うということです。お父さん、お母さん、まずはお子さんをよく見てからにしてくださいね。

そして、お嬢様方、私はあえて「スイッチの入るおどかし方」には言及していませんので、追い込まれる前に自分からやってくださいよ!

計画表を家族の見るところに貼っておいた。友達とノルマを決めたという先輩もいました。人の力を上手に借りるのも一手段です。