姉妹校留学・早稲田大学連携授業(社会科学部)
姉妹校留学から戻ってきた子たちが挨拶に来ました。
「楽しかった」
「行ってよかった」
「仲のいい友達ができて帰国後もやりとりしている」
と、うれしそうなので、困ったことはなかった?と聞くと、
「う~ん、なんだろう・・・」としばらく考えて、
「はじめのうち、ホストスチューデントともめました」
「修学旅行のときと違って一人でクラスに放り込まれるので、はじめは言葉も分からず、どうしていいか戸惑いました」
「でも、だんだんと耳が慣れてきて、そのうち、日本人同士は離れた方がいいよね、と現地の友達と話すようにしました」
「こちらから話しかけると答えてくれて、友達ができました」
「笑顔が大切ですね」
困難を乗り越えて身につけたことは一生の財産ですね。
早稲田大学連携授業、担当大西からの報告です。
社会科学部からは真保晶子先生にお越し頂き、「現代社会を考えるための歴史学-近代イギリス消費文化史から学ぶ-」というタイトルで講義を行って頂きました。
まず、社会科学という言葉に馴染のない生徒の皆さんに、早稲田大学社会科学部独自のパンフレットを用いて概要を説明してくださいました。
なかでも、「社会科学部には、商学、法学、経済学、人文科学、自然科学、情報科学など研究対象を幾つかの学問領域にまたがって学ぶ「学際」ことが出来る、という話が生徒の心をひきつけたようです。真保先生は、近代イギリスの消費文化史を研究されているのですが、3月11日以降、消費のあり方について考え直す動きがある中、昔の消費のあり方にも注目が集まっているそうです。
過去を参考にし、歴史から学ぶことで良いところを真似し、今につなげるという利点があると仰っていました。
消費文化の歴史、というと遠いところにある話のように感じますが、このようにして研究を今の暮らしに役立てる視点を示されると、なるほどと生徒も納得したようです。生徒の感想をご紹介します。
・消費文化史はただの消費についての歴史なのではなく、人と人とのつながりを通しての歴史だということが面白かったです。
・いくら技術が進歩しても過去から学べることはたくさんあるんだと思いました。
・ディスカッションをする場が大学にはとても多いと知り、楽しみになりました。
・社会科学部では色々な視点からものごとを見ていくことが出来て面白そうだと思いました。
・「消費」という1つのテーマからも色々な学科にまたがった話が導き出せるのが社会科学部なんだなーと思いました。
・最近は名前だけでは何を学ぶのかよくわからない学部が沢山あるので、何が学べるのかよく調べてから受験しなくてはと改めて思いました。真保先生ありがとうございました。