中1情報の授業
きのう、中1が3人、私のところへ来て
「中等部1年○クラスの○○(この子、毎朝、挨拶の元気がいい)と○○と○○です。校長先生にお聞きしたいことがあるんですがよろしいですか?」
「はい。いいですよ」
「いま私たち、情報の授業で学校グッズを考えていて、品女ポーチを作ったらいいんじゃないかと思ってるんですが、これを作ったときの学校にとってのメリットって何ですか?」
(なぜ学校のメリット?と思いつつ)
「みんなはどうしてポーチを作ろうと思ったの?」
「校内を移動するとき、貴重品をまとめて入れれば便利だと思いました」
「そうね、便利そうね。個人のポーチと違うところは?」
「外で落としたとき、一目で品女ってわかると見つかりやすいかなと。でも、これは学校にとってのメリットではないんじゃないかと」
「なるほど、それで私に聞こうと思ったのね。学校にとってのメリットね~、広報効果のことだったら・・・外に出して持つもので、一目で品女って分かれば・・・で、それを持った生徒がみんな思いやりのある行動をしてくれればねぇ・・・でもうちはもともと制服で分かるからなぁ。
ところで、ポーチはみんな同じ柄なのよね、校内で他の人のと分からなくならないかな?」
「う~ん、そうですね。」
(と、あれこれ話しながら、「学校にとってのメリット」ってなんだろう?と考える私。)
「そうね、私の考える一番の学校のメリットは『生徒が幸せなこと』。だから、みんなが便利でいいなぁと思うようなものが作れたらそれが一番いいんじゃない?小さなことでも学校に好きなものがあったり、うれしいことがあったりすれば積み重なって幸せな気持ちになるでしょ?自分たちにとっていいものを考えればいいと思うよ」
「はい!ありがとうございました。」と笑顔で戻っていきました。
ふぅ~。
後で情報科の教員に聞いたら、プレゼンテーションの授業で品女グッズをテーマにしていて、プリントに「商品からもたらされる効果・将来の展望」という項目があり、ゴールに「優秀であれば実際に販売されるかも・・・」と書いてあったので、学校のメリットを!と考えたらしいです。そして、マーケティングリサーチの項目には「足を使って調査する」とあったため、私のところまで取材に来たようです。
以前、企業コラボの授業の時、中3の生徒から「マーケティングのために街頭インタビューをしたい」と言われ、「駅で品女の生徒がサラリーマンに声をかけてたと言われたらどうしよう」と主任が困惑したそうですが、中1にしてこの勢いですからねぇ・・・。
ちなみに、プレゼンですが、中1でワード、パワーポイント、フォトショップを学んでいます。国語、社会、英語等でもプレゼンの機会が多いので、高等部になる頃には、大人顔負けの子も出てきます。
女性の活躍する日本の未来は明るい!
(写真:CAI教室の前の廊下、中1がPCで作った学校のポスターが貼ってあります)