2011/9/24 土曜日

起業体験プログラム 表彰

文化祭の代休が終わり、今日は真っ青な秋晴れです。

高等部の起業体験プログラムの株主総会の様子をお伝えします。

これに先駆けて行なわれた会計監査は、お越しくださった会計士さんによれば「カオス」だったそうです。

なんと、販売された物品の個数の「正の字」が合わないことが主な原因で、このようなコメントをいただきました。

「販売現場で、ついお客様のことを先にしよう、あとでまとめて書こう、と思うことがミスに繋がる。これは企業でも同じことで、現場の優先順位で一見小さく見えるルールを守らないと、会社全体にとって大きな問題になることがある。一人ひとりが決まりを守って、当たり前のことをきちんとやることが会社を健全に運営することに繋がる」

各会社から報告があり、監査役(担任)からコメントがあります。(クラス愛にあふれるものでした)
初日の失敗を翌日には改善し、売り上げを2.5倍にしたなど、様々な体験が語られます。失敗も成功も是非、来年に活かしてほしいです。

なぜこの会社をやるのか?なぜこの事業をしたいのか?という理念がしっかりしていて、それを何においても大切にし続けた会社がほとんどでした。それが今年の文化祭で一番成長したところです。

「人々を癒したい」という思いから香りのいい入浴剤を作ったクラス、提携先の企業の研修を全員が受けたクラス、お客様に楽しんでいただけるよう、体験型のクラスも目立ちました。

これまでになかった飲食でも物品でもない分野にチャレンジしたクラスもありました。

起業体験は4,5年生が参加するプログラム。部活でも委員会でもリーダー的存在の学年なので、クラスへ参加できる時間もエネルギーも一人ひとり事情が違います。それをまとめていくクラスリーダーは本当にたいへんだったと思います。そしてそれを支えるクラスメートがいてここまでこられたのでしょう。

「プロジェクト・マネジメント特別講座」の学びを活かし、作業工程を見やすくしたガントチャートや、作業を細かく分割したWBSを活用し、一人ひとりの役割を明確にした協力体制を作ったクラスもありました。

こうした「チームで一つのことをやり遂げる」苦労や達成感もこのプログラムで得られる体験です。

総合的な採点の結果、賞に入ったクラスもそうでないクラスも得たものは大きいはず。新しいことを創造する力、チャレンジする力、協力する力を身につけ、社会に貢献する人に育ってほしいです。

協力企業の皆さま、アドバイザーのみなさま、VC(ベンチャーキャピタリスト=投資家役)の卒業生、そして、このプログラムをリードしてくださっているNTVPのみなさま、ありがとうございました。

生徒の皆さん、多くの方々の助けがあってこの貴重な体験ができることに感謝し、お礼の報告を忘れないでください。そして、いつかこうして得たもの社会にお返ししてくれることが品川女子学院の願いです。

第1位 4Bクラス 株式会社目のつけどころがちがうでしょ?「Shall we bath time?」
第2位 5Cクラス 株式会社Symphony Japan「めっちゃすき家ねん」
第3位 5Bクラス 株式会社なっちゃん「BAGEL BEAR」
第3位 5Dクラス 株式会社f(x)「Chara Chara bear」
第3位 4Eクラス 株式会社黒沢組「あおげたいやきくん」

各クラスの順位発表
真剣に見守ります
専門家の方が起業体験プログラムのアドバイザー
VC(ベンチャーキャピタリスト=投資家役)の卒業生
いよいよ結果発表。ドラムで盛り上げます。
表彰されたクラスへのインタビュー