2008/1/17 木曜日

来年度の改善

カテゴリー: 受験生,校長のオススメ — 漆 @ 10:19:02

来年度の一年生は、学年定員はそのまま一クラスの人数を減らし6クラス編成にします。また、中等部の英会話を分割授業に、3,4年の数学を少人数習熟度別授業展開にするなどいくつかの改善をします。(在校生にはお手紙を渡してあります。HPの「保護者の方へ」にもアップしてあります)私たちは、よいと思ったらすぐやる「スピード」を大切にしています。安全上の問題や校舎の物理的な事情ですぐにはできないこともありますが、生徒の一年は二度と戻ってこないので事情が許す限り次年度送りにはしないように努めています。

修学旅行でロングコースのオプションを作ったのも年度途中での変更でした。修学旅行費用の大部分は交通費、あらたに語学研修にでかければ数倍の費用がかかる、希望者は現地に残って語学研修を延長できるようにならないかというアイディアでした。

当該学年はすでに積み立ても進んでおり、下の学年にも通常通りの説明をしていたため、次の新入生からの変更のつもりで準備を進めていたのですが、予想以上に早く現地の受け入れ態勢が整い、これならば次年度から、いや、ことによると今年からできるかもしれないということになりました。

お金のかかることでもあり、スケジュールも変わるため批判を覚悟で保護者会を開きました。その結果、ご理解をいただき、実施することができました。もし、「年度途中の変更など絶対に認めない」とおっしゃる方が一人でもいらしたら先送りになっていたかもしれません。

ご家庭によっては変更を不都合に思われた方もあるはずなのに、全体のことを考えて協力してくださったこと本当にありがたく思いました。そして、本校がここまで改革を積み重ねてこられたのも、こうしたご家庭のご理解、御協力のおかげなのだと改めて感じました。

蓋を開けたらロングコース選択者は9割以上と大所帯になりましたが、学年の教員はもちろん、他学年、クラブ等々、学校全体の教員、生徒、みんなの協力でこの行事を終えることができました。

本校の創立の理念に「志願無倦・しがんうむことなし」という言葉があります。「志を立てたら決してあきらめない」という意味です。創立者は女性参政権もない時代に、「いつか女性も政治や経済に参加する日が来る」と信じてこの学校を開設し、常に前に向かって進みました。

これからも、品川女子学院は創立の理念とミッションだけは変えず、一方、その目標に向かうためには変わることを恐れない「進化し続ける学校」でありたいです。

20日は願書提出の初日です。私たちの学校は、「○○があるから」で選ぶと危険です!翌年は改善されてなくなっているかもしれません。また、在学中、なんらかの新しい試みの初年度にあたることがきっとあると思います。その時はチャレンジを一緒に楽しんでいただき、後輩のためにフィードバックしていただけると幸いです。

寒い日が続きます。出願なさる皆様は、日曜は日が出て暖かくなってからお越しください。例年11時くらいからすいてきます。

*HP「も」リニューアルされました!
(校長日記もさらに見やすくて写真が複数枚入れられるプログラムができたので、ただいま私、特訓中)