大学出張授業(青山学院大学)
数日暑い日が続いていますが、今日はやや和らいだ感じですね。
昨日、書道家の紫舟さんとお目にかかり、名前の一文字が同じということで盛り上がりました。
20代半ばまでOLをなさっていて、そこから私は書道家になるんだ!と天職に気づいてこの道を志したそうです。「龍馬伝」の文字が記憶に新しいですね。
「好きなことをやっていると疲れない」という言葉が印象に残りました。生徒達にも将来そんな仕事に出会ってほしいです。
震災復興プロジェクト「日本一心」のご案内をいただいたので、皆さんにもご紹介します。
さて、大学教授出張授業のシリーズです。
担当の渡邊から報告です。
青山学院大学 経済学部現代経済デザイン学科 藤村学教授
「貧しい国はなぜ貧しいか」先生の自己紹介で生徒の緊張をほぐしていただき、講義が始まりました。
参加した生徒は4・5年生30名の生徒たちです。
藤村先生はレジュメ資料を配布して、内容をわかりやすく説明してくださったので、熱心に講義に聴き入っていました。まず、本題を考えてゆくためには、「経済学の基礎」ということで、経済学とはミクロ経済学とマクロ経済学にわかれており、ミクロ経済学は各個人がどのように経済のなかで動くのか考えるもので、マクロ経済学は全体がどのように動くのか考えるものだとお話くださいました。
先生はお話するなかで体験談をまじえてくださり、分かりやすかったです。次に、「経済学の応用」ということで、開発経済学という貧しさからどのように抜け出すのか具体的に国をあげて説明してくださいました。
貧しい国というと開発途上国というイメージがあると思われるが、ギリシアやスペインは経済が破綻しており、必ずしも国を発展途上国と先進国に分けることはできない。
そして、最近では中国が発展したことで貧困者も減ったとのことです。
また、日本は貧困の基準はなく、ワーキングプアといっても明確な基準はないので、基準を明確にしたほうがいいとのことです。そして「貧しい国はなぜ貧しいか」という本題に入りました。
貧しい国はなぜ脱出できないのか、その理由には大きく分けて3点あるとのことです。①新植民地主義・・・先進国が貧しい国から搾取してしまう
②政策失敗論・・・自国の政策失敗により、抜け出せない
③民族紛争いずれにせよ、外部から国を変えることは難しく、政府の財政をかえることが貧困を抜け出す対策だということです。
研究に忙しい中、本校生徒のために講義をしていただき、ありがとうございました。大変参考になりました。