大学出張授業(東京理科大学)
閉校期間があけました。清掃とメンテナンスを入れたので暑いながらすがすがしい校内です。ちょっと見ない間にゴーヤもまた大きくなっています。
今、職員室でこれを書いていますが、テニスコートに生徒の頭がちらちら見えています。猛暑が続いているので、部活、合宿中の生徒達の熱中症が心配です。気温を測って水分補給、休憩に配慮していますが、体調は一人ひとり違うので、自分でも気をつけましょう。
大学教授出張授業のシリーズです。
担当の濱谷から報告です。
東京理科大学理学部化学科 宮村一夫教授
テーマ:元素と周期律~目で見る原子の世界~
講座の始めに、これから学部を選ぶ高校生に向けて、理学部と工学部の違いを説明して下さいました。
理学部はすでに分かっていることを、「なぜそうなのか」追求する学問、工学部は分かっていることを「どう利用したらよいか」を追求する学問だとのことです。一般的に「理学部」というと化学・生物、「工学部」というと電気・機械などととられがちですが、違うのです。
化学・生物もその原理を利用する場合は、工学なのです。
一般的に、先端科学技術というと工学であり、利用度が高いですが、現在は、原発のトラブルの影響で、分析化学の需要が増え、理学も注目されているそうです。
また、その分野では、女性の活躍が目立つそうです。
さて、講座の本題ですが、本校の生徒が1年生で習う「周期表」が、どうしてあのような異物な形をしているのかを学びました。
写真は、原理を習った上で、生徒に周期表を作成してもらっている様子です。理学部の授業らしく、講義の中で、生徒がすでに習っていることに、「なぜ」をたくさん投げかけていました。
生徒達は、知っていることが出てくると、身を乗り出して楽しそうに聞いていました。
最後に、原子を見るための顕微鏡について学び、黒鉛の原子が本当に六角形を形作っている像などを見ました。
生徒達は、とても小さな世界を興味深そうに楽しんでいました。