大学出張授業(上智大学)
大学教授出張授業のシリーズです。
担当の田辺から報告です。
7月15日(金) 大学出張授業 上智大学 文学部 英文学科 大塚寿郎教授
今回、「アンクルトムの小屋」というアメリカの文学作品から、文学が政治・社会に与える影響について講義して頂きました。
この作品を、歴史的背景・あらすじと物語の構造・文化的背景・文化的な影響の4つのポイントに分けて説明。19世紀のアメリカは黒人奴隷のいる南部の奴隷州といない北部の自由州があり、南部と北部の衝突を避けるために、妥協という名の法律を何度かに分けて定められていました。
そんな時代に、敬虔なクリスチャンで奴隷廃止論者が多い家系に生まれた作者ストウ夫人。この「アンクルトムの小屋」は当時としてはベストセラーの30万部が売れ、イギリスでは100万部が売れました。
その出版から9年後には南北戦争が勃発。リンカーンが彼女に会った際、「あなたのような小さな方が、この大きな戦争を引き起こしたのですね」といったとの俗説がある程この作品は人々の心に大きな影響を与えました。
大塚教授は、生徒たちの世界史の知識、英単語の意味、差別をなくすにはどうしたらいいのかなど、発問してくださりインタラクティブな講義となりました。
生徒たちは真剣に聞き入ってたくさんメモをしていました。
さらに質疑応答の際には上智大学の授業がどういった形式でなされているのかなどを伺い、生徒たちは目的意識を高めているように見受けられました。