大学出張授業(東京女子大学)
大学教授出張授業のシリーズです。
担当の大西から報告です。
東京女子大学の川崎典子教授にお越し頂き、言語学の講義をして頂きました。
テーマは「ことばを解きほぐす、ことばから心を探る、社会の中のことばを見つめる」という広がりのあるもの。
グループワークをまじえて、とても楽しくお話を伺うことができました。「生後1歳くらいの赤ちゃんはどのようなことばを最初に覚えるでしょうか?」
個人的にこの問いかけが大変興味深かったのですが、日本語でも英語でも多くの子供が覚える最初のことばには共通点があるんですね。
たとえば、「くつ/shoe」は最初に覚えることばのグループに入るのですが、「おむつ/nappy」は入りません。
このことから、ただ赤ちゃんの周りにあるかどうか、だけが覚えやすい言葉になるかどうかを決めるわけではないことがわかります。ことばを探るって、本当に色んな切り口があるから面白いんですね。
そして、とても深い。
紹介しきれませんが、他にもさまざまなトピックを提供して頂きました。さて、講義の最後にそうした様々な角度から言葉に携わることでこんなに色々な「ことばのエキスパート(職業)」があるという紹介もありました。
またそれに関連した学問分野(学部)もご紹介頂き、生徒達は学部選択、学校選択、職業選択へと想像を膨らませたようです。
夏休みを利用してオープンキャンパスに足を運ぶきっかけになったのではないでしょうか。この日も酷暑でしたが、このような貴重な機会を頂き、生徒達も大変喜んでいました。