2013/12/19 木曜日

早稲田大学連携授業(進理工学部化学・生命化学科)

カテゴリー: クラブ,早稲田大学 — 漆 @ 14:46:54

今日は面談日です。

早稲田大学連携授業の様子を担当の佐藤からの報告します。

早稲田大学先進理工学部化学・生命化学科の菅谷知明先生より
「光る分子」をテーマに無機溶液化学、錯体化学についてご講義いただきました。
錯体化学ということば自体を初めて聞いた生徒が多かったようですが、無機化学と有機化学の間にある内容のようで、金属元素に、有機物質が結合した化合物を錯体といい、この研究が現在では有機ELに利用されているようです。

講義の最初に学生の1日の生活のリズムをご紹介いただきましたが、実験に始まり実験に終わるという生活だそうで、一日中研究室にいることも当たり前の様です。
受講している生徒達の反応を見ていましたが、どの子もその話にびっくりしていましたが、出てきた言葉は、「え~やだー」ではなく「え~うらやましい!」です。
流石、5年理系女子、この言葉を聞く限りでは、安心して未来を預けられます。
でも、詳しい勉強よりもとにかく実験がしたいようです。

講義内容の中で、身の回りにあるもを分子・原子レベルまで細かく突き詰めていくというフレーズがありました。菅谷先生は、淡々と語っていましたが、言葉の重さに子供達は気づいたようで、全員が以下の言葉をメモしていました。(以下、紹介)

「化学は物質を原子、分子、そしてその集合体として捉え、その諸現象を科学的に解明してゆく学問である。」
→「物質が起こす化学反応も色の変わる現象も全ては原子・分子が起こしている」
→原子・分子の性質を知らないと何故起こるのかがわからない。」
→「だから原子・分子まで調べるんです」

実際に、講義中には光る分子を実験していただきました。
そのときの目を輝かせている写真とと子供達の感想をいくつかご紹介します。

・結合や置換基の位置によってひかりの強さや色が変わるのがすごいと思った。
・見た目はまったく同じものなのに光を当てるとまったくちがう光り方をしていることが不思議だった。
・水素結合が光りの強さを調節したり変化させたり操るという大きなものだとは知らなかった。
・生命化学という学問が最近出来たとしって勉強してみたいと思った。入学したいです。
・大学の研究室では競争相手は全世界の研究者ときいてスケールの大きさを感じた。
・光る分子は携帯などの液晶画面に利用されているものときいて実験を身近に感じました。

*本日(12月19日)、JR品川駅構内のエキュートにて、品川女子学院クリスマスコンサートが行われ、下記のように吹奏楽部、チェンバーオーケストラ部、合唱部が出演します。
場所  エキュート品川 サウスレストスペース「サニーコート」
開演時刻 ①16時より(チェンバーオーケストラ部、合唱部) ②17時より(吹奏楽部)