2011/11/10 木曜日

1年総合学習(防災・応急救急法体験)

カテゴリー: その他 — 漆 @ 19:00:51

今日は午前中に説明会、夕方はIBMの人事部のみなさんにお越しいただき、「グローバルで活躍しよう!」という特別講座があります。明日の朝は、池袋の早稲田アカデミーで中学入試についてのお話をしてきます。

土曜は生徒は、留学成果発表会、ニュース検定、理科の特別講座。保護者は4年生の保護者向け講演会、全校のお父さんの会、

卒業生は昭和59年3月卒の同窓会(1時半ころから、豊永先生を囲んで。理事長も顔を出します。これを読んで参加したいという人は豊永先生に連絡を)と、イベントが盛りだくさんです。

さて、1年生の総合学習、防災・応急救急法体験について、学年主任の田口からの報告です。

10月27日の中等部総合学習日に、1年生は、墨田区にあります「本所防災館」に行ってきました。
目的は、「模擬災害を体験しながら学び、もしもの時の防災行動力を身につける」ことで、今回は、地震・煙・消火、そして応急救急法を体験してきました。
「3月11日の東日本大震災の以前と以後では、この施設を訪問する人々の意識も変わった。」と、施設の担当の方がお話されていました。
模擬災害を体験した生徒達がどんな様子だったか、一緒に行動した教員からの報告と、生徒の感想をあわせてご紹介します。

【防災シアター】
今回の防災館での最初の体験は、防災に関する映像を観ることでした。最初はざわついていた生徒達、始まると空気は一変し静まりかえりました。同世代の男の子が大地震の中で、近隣の人々と協力し、家族を助け、命の大切さを痛感する。震の恐怖からか涙する生徒もいましたが、今回の体験の重要性を感じてくれたようです。

【地震体験】
インストラクターの方に「揺れを感じたら、まずは一度机の下に隠れ、揺れが収まってからガスの元栓を閉め、ドアを開けて通路を確保するように」と説明していただきましたが、実際体験が始まると、揺れる前からガスの元栓を閉めようとしていたり、揺れ出した途端に慌ててドアを開けに行ってしまったりと、つい焦ってしまう人もいました。
でも、3月の地震を経験している子ども達ですから、真剣そのもの。
揺れはじめの動作、揺れがおさまってからの動作の大切さを再確認できました。

【煙体験】
インストラクターの方より煙の怖さを教えていただき、逃げるときの姿勢をご指導いただくと、半分に分かれて煙の室内へ。
低い姿勢になり、タオルを手に持ちスタートしました。外では中での叫び声が聞こえてきます。
モニターには皆がどこを通っているか表示する人マークが点滅しています。
「あっ遅れている!」「まだ一人いる!」と中にいる生徒だけでなく、外で待つ生徒たちも一緒に体験しています。
点滅が消えずなかなか出てこない生徒がいると、皆で心配し、出てくると皆で安堵し、拍手する生徒もいました。
(ここでは具合の悪い人や咳き込む人は無理をしなくてもよいという指示がありましたが、全員参加しました。中には、ひざを擦りむくほど、匍匐前進をがんばった生徒もいたようです。)

【消火体験】
「火事だ~!」大きな声でと言われた生徒たちは、張り裂けんばかりの声を、息を合わせてあげ、火事の映像が流れているスクリーンに向かって、水の入った消火器で火を消します。
5~6人で火元に向かって消化器を向けるのですが、なかなか消火にいたりません。
中には更に火が燃え上がり、消火不能のグループもありました。
写真は狙いを定めて、しっかり消火できたグループです。

【応急救急法】
応急手当をするかしないかでの生存率は大きく変わることをきいた生徒たちは、張り切ります!
倒れている人にかける声(もしもし大丈夫ですか?)は、もちろん大きく(うるさいほど)、周囲の人に救急車への通報やAEDの指示は誰にお願いしているかわかるようにしてくださいとインストラクターの方に言われるや否や、後ろを向きお友達の肩に手をあて揺さぶりながらお願いする有様・・・・張り切りすぎです。
演技派の生徒が多く、「もしも~し、キューちゃん!しっかり!」などと人形に声をかけながら、インストラクターの指導のもと、人工呼吸や蘇生などの練習をしました。その後、AEDの使用方法も確認しましたが、人形の服を脱がせて上半身を裸にさせている頃、なにやら生徒たちがひそひそ話をしています。
その様子に気づいたインストラクターの方から「女性の場合はこの状態だとかわいそうだから、段ボールなどで覆って配慮してあげてね」という一言があり、みな「よかった~」とほっとした声を出していました。
さすが女の子たち。気になるのはそこだったのですね。

生徒の感想は明日。