起業体験プログラム 株主総会②
続きです。
会計士、税理士、弁護士、会社経営者・・・保護者の方々を中心に、社会で様々な専門分野をお持ちのみなさんがアドバイザーとして参加してくださいます。
「グッズのブランド使用契約は?」 「ロス率は?」 「その数字が合っていないのはなぜ?」 質問が飛びます。
さまざまなアドバイスもいただきました。
「大きな会社も今回みなさんが体験したような小さな規模の積み重ねからはじまることを知っておく」
「ROE、ROAと言っても知らない大人もいる。学校でこんな経験をできることは普通はない。この経験を将来に活かしてほしい。」
「みなさんの、いいと思ったことはすぐに改善する姿勢が良かった」
「様々なリスクを事前に想定して対処方法を考えておく。売り上げも大切だが、何か起きたとき、お客様やほかの会社に迷惑をかけない準備も大切」
「実際の決算は積み重ねがあるのでこんなに混乱するものではないことを知っておく。根拠の数字を押さえること。粗利、何個売れて何個残ったか、そういう数字も頭に入れてその原因を考えることで先に進める」
VC役の卒業生からコメント。NTVPの方々からも質問やコメントを頂きました。関わってくださった企業のみなさま、ゲストのみなさま、客さま、保護者の皆さま、多くの方々のおかげで今年もこのプログラムを終えることができました。ご協力ありがとうございました。 | |
表彰式です。数字だけでなく、6月のプレゼン、準備、ルールの遵守、接客、チームワーク、オリジナリティー等々、一学期から積み重ねてきた様々な要素が総合的に評価されての受賞です。 |
毎年、生徒達はもちろん、私たちにも予想できないことがいろいろと起き、終了するたび改善点の山です。
高校生のビジネス体験には賛否あり、何をどこまで体験させていいのか迷いもあります。
4,5年生はクラブや委員でも中心的な役割を果たすため、このプログラムに割ける時間やエネルギーも一人ひとり違います。クラス内での温度差、意見のぶつかり合いもあったことでしょう。
しかし、生徒の将来を思うとき、社会に出れば経済と無縁の生活はできません。一人だけでできる仕事もありません。
失敗のない人生もありません。
いざとなれば、親や教員がサポートできるこの時期に、実社会に極めて近い体験することで身につく問題解決能力、コミュニケーション能力、成功から、そして失敗の痛みから学ぶこと・・・
それが将来、生徒達の夢を叶えるサポートをしてくれると信じています。