2008/12/11 木曜日

小笠原流礼法の授業⑤

カテゴリー: 28プロジェクト:日本 — 漆 @ 16:20:52

この日は、和食器の扱い方、鶴の箸置き作り、玄関での作法です。(各担任のブログから写真を拝借。)

0811293.jpgお箸の持ち方は、まず最初に鉛筆を持つように1本持ち、もう1本はものをつまむために補助として持ちます。中にはちょっと不思議な持ち方の人も。大人になって恥をかかないよう、今のうちに直したいですね。そういう私、実は鉛筆の持ち方がおかしいんです。よく言えば「筆の持ち方」になってしまっていて、「記帳」以外は人前で書くのが恥ずかしい(記帳は字が下手で恥ずかしい)。今更直そうにも人生半分以上終わってるし・・・。(ちなみに私の両親は国語の教員でした。)
お嬢さんのお箸と鉛筆の持ち方、大丈夫ですか?
s-reihou4-006.jpgお椀、お茶碗の取り方と置き方、箸の置き方、お椀を持ったまま箸を取る方法を学びます。器を大切に扱う心が作法に表われます。訪問時、玄関での作法は、

お宅に上がる際、脱いだ靴をそろえるため振り返るとき、お家の方や床の間にお尻を向けないように身体の向きを変えます。(靴の向きを優先しておしりから上がっている人いませんでした?)

s-reihou4-009.jpgreihou5-1.jpgお正月にふさわしい鶴形の箸置きを折りました。

白木の箸は、どんなにきれいな塗り箸よりも上位というお話に、生徒たちはびっくり!1度しか使わないことで神聖さを表し、食べる側だけでなく持つ側も細くなっているのは神様と一緒にお食事をするということを表しているそうです。

ああ、それなのに・・・。

作法室から帰る途中にある白い彫刻の上に、せっかく作った箸置を置いていった人がいました。

だれ! 鶴が泣いていますよ。私も泣けてきます。(お嬢さんに「あの、素敵な箸置どうした?」と聞いてみてください)

でも、まかない種は花を咲かせません。礼法の体験を通して、早い遅いはあっても、一人ひとりの生徒の心に日本の作法のその奥にある「思いやりの心」「物を大切にする心」が根付いてくれることを祈ります。

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