2007/11/30 金曜日

留学生

カテゴリー: 28プロジェクト:世界 — 漆 @ 10:23:04

565.jpg朝礼で、留学生一人ひとりにスピーチをしてもらいました。ドイツ、ニュージーランド、フィンランド、チェコ、台湾、ラオス、カナダと今年は特に国際色豊かです。

みんな一生懸命日本にとけ込もうとしています。中には、クラブを3つも掛け持ちしている子も。
シーナさんは弓道の検定で一級を取りました。

日本語の学習歴は様々で全く話せないところからスタートする子もいますが、めきめきと上達していきます。彼女たちの頑張りは、本校の生徒にとっても大いに刺激になっていることでしょう。

先日、講演に来てくださった手嶋龍一さんも「真の国際人とは、自国のアイデンティティーをしっかりともった人。異なる文化のバックグラウンドを持っているからこそ、互いに認め合い、尊敬しあえる」とおっしゃっていましたが、こうして互いに異なる文化とふれあい、自国文化を意識する経験を中高時代に持てることは、在校生にとっても、留学生にとっても貴重な体験です。いまはその価値に気づかなくても、将来それが自分の中に活きていることにきっと気づく日が来るでしょう。

先日、留学生の日本語発表会が行われました。この日、私はPTA行事で出張中だったので、以下、国際交流部の瀬戸口からの報告です。

発表会ではスピーチ、クイズショー、歌を披露しました。10人がそれぞれにスピーチを行ったのですが、スピーチのなかでは普段の感謝の気持ちをこめて「いつもお弁当ありがとうございます」「いつもやさしくしてくれてありがとう」「感謝しています」という言葉が多く聞かれました。

今年の9月から来日しているシーナさんとジョアンナさんにとっては「お別れスピーチ」になりました。仲良しの在校生が数人、観客として見に来ていましたが、スピーチ終了後に号泣してしまう子もいました。泣く友人を抱きしめるシーナさん―あまりにも美しいその光景に、思わずこちらも涙したのでした。

ホストファミリーの方々も、普段、家庭では見ることの無い姿を知ることができたようです。「おとうさん」「おかあさん」とホストファミリーを呼ぶ留学生の姿が、まるで本当の家族のようで、実にほほえましかったです。近い将来、”家族”を訪ねて再来日してくれることを願っています。

(写真:発表会の後、ホストファミリーへのお礼の気持ちを込めて屋形船での懇親会を行いました)

*生徒には、英語圏だけでなく、アジアへも目を向けてほしいと思っています。留学生の一人、ジェシカさんの母国、台湾との交流スカラシップの案内を各クラスに掲示しました。交流をテーマにした作文、絵画、書道、マンガで応募し、受賞者は台湾へ研修旅行にいくことができます。産経新聞社等の主催なのですが、現地の学生との交流、李登輝前総統との面談等プログラムが充実していて貴重な体験になるはずです。私自身が台湾を昨年訪問し、一言では言えないほどのインパクトを受けました。得意分野で是非チャレンジしてほしいです。
(日記の記事集「産経新聞」にその時の体験が掲載されています)

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