2013/8/10 土曜日

卒業生の話

カテゴリー: 卒業生 — 漆 @ 17:33:57

先日、美容院で運ばれてきた雑誌(ストーリー7月号)を見ると、卒業生の特集が。プロスケーターの八木沼さんの記事です。今年で引退をするということで今の思いを語っていました。本校中等部に在学中のころ、オリンピックに出た時の写真が懐かしかったです。

そして、次に運ばれてきたのが、同じ雑誌の9月号。これには卒業生の藤森香衣さんのことが。これはブログでも何度か紹介しましたが、乳がんを公表し、今、ピンクリボン運動をライフワークの一つにしています。

その仕事のため、先月、起業もしたそうです。自分が苦しいときにも人の役に立つ事を生きがいとする品女DNAを感じます。

先月、本校の28プロジェクトを中心に取材、放送された番組「選択の時」で卒業生がインタビューに答えてくれました。経済誌の記者をしていましたが、今年、イギリスの放送局に転職することになりました。前職の連載も続けています。

東洋経済オンライン http://toyokeizai.net/articles/-/11740

番組でも紹介されましたが、彼女はLGBT(性的マイノリティ)の権利を経済目線から特集し、日本でアメリカ大使館と同時にLGBTの団体から賞を受賞しました。(今もトロフィーが東洋経済の入り口に大きく飾られています)
在学中はいろいろと注意されることもあったので、こうして大人になって活躍しているのを見るとジーンときます。本人も、「勉強だけでない軸で認めてもらえたことが大きかった」「今、26歳になって、28歳という年令を意識するようになったことがイギリス行きにもつながった」と言っていました。
さて、夏休み中、就活が終わった卒業生が遊びに来ました。化学部の二人です。理系の大学院に進んでいました。後輩の為に何かおもしろい話ない?と聞いたところ、

・理系、特に院生は自分の研究だけでなく、所属している研究室で何をやっているかの話ができないと問題外。

・面接では、何をしたかではなく、そこから何を学んだかを聞かれる。だから、どんな困難も大事な経験と思える。

・合格者、14人中、私大卒は自分一人。後から、君は情熱で受かったよと言われた。圧迫面接で、「この会社には向いてないんじゃない?」と言われても、めげずに「私はこれまでこれこれをやってきたので大丈夫です」としっかりと伝えた。(でも、後で号泣してたとのこと。友達談)

・品女DNAはある。研究室に騒がしい子が入ってきて、どうも品女のにおいがするなと思ったら後輩。教授に、「すみません。元気が取り柄なので見逃してください」と謝った。

・アピールできることは実は手元にある。それをしっかりと見つめること。

・大学院在学中、外部の研究室に通い、トマト一月2千本植え替えとか、ポット千個一日で洗うなどの仕事をさせられていた。黙々とこなしていたら、そのうち教授に気に入られて、書類も任され、「秘書さん」というニックネームがつき、手紙も「秘書」で届くようになっていた。仕事をさせられるのは、信頼されているからだとプラスに思うようになった。

この厳しい体験があったからこそ、面接でも、「トマト2千本植えた人は他にいない!」と思って頑張れたそうです。

この二人、品女同級生で同じ部活、そして、同じ大学、気付けば内定をもらったのも同じ日、本社は同じ町内。

顧問が、「男女だったら赤い糸だけど、君たちは緑の糸だね」と言っていました。恐るべし、品川ファミリー。でも、早くいい人見つけてね。

来週は学校閉校期間です。一週間、ブログはお休みです。

 

 

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