[中2特別講座]第3回
この講座は三谷さんの新刊『ルークの冒険 ~カタチのフシギ~』(実務教育出版)によっていますが、ほぼ同時に発売された『お手伝い至上主義でいこう!』(プレジデント社)は読んでいてところどころ手をたたきたくなるほど共感しました。
数冊頂戴し、図書室に入れてありますので、保護者のみなさま、よろしければお読みください。
この本をテーマにした三谷さんと私の対談がプレジデントファミリー に掲載されています。(三谷家の子育てがあまりに私の母の子育てに似ていたので、つい教員の立場を忘れて子どもの立場で話をしてしまいました)
では、特別講座第3回の報告です。
第3回目(最終回)は、これまで学んだ‘発想力を高める’講座の集大成として、新コップのデザインを考えました。
サントリーのお茶「伊右衛門」の企画を例に、班のテーマごとに理想のコップの企画シートをつくります。
その後、カタチのアイディアを出し、紙コップでコップのモデルをつくり、
班ごとに発表します。
各班のテーマは、1班:夜のピクニック、2班:パーティー、3班:介護、4班:幼児 です。
各班、アイディアがまとまると、早速カタチにしていきます。 活発な議論が飛びかいながら、発表準備を進めていきます。今まで遠慮しあっていた班のメンバー内でも、「よりよいコップをつくる」という目標を共有したことで、意見が積極的に出されていきます。また、生徒は思っていた以上にものづくりが大好きなようです。目を輝かせながらコップ作りを楽しんでいます。
班ごとに理想のコップのデザインを発表し、その後に全員が投票して優秀作を選びました。
優秀作に選ばれたのは、幼児用コップです。幼児が持ちやすいように、指を入れられる持ち手があり、飲み口も小さく工夫されています。 他の班も様々なアイディアを出しました。
・夜のピクニック…こぼれにくいようにフタをつけ、暗い場所でも使いやすい工夫を形にしました。
・パーティー用コップ…みんなが楽しめる工夫を形にしました。
・介護用コップ…倒れにくく、持ちやすい工夫を形にしました。授業の最後に、発想力を高めるための工夫を三谷先生から教わりました。
わたしたちはよく、人と同じことに安心感を覚えます。でも、それでは発想力を高めることはできません。小さい頃から人と違うことに慣れ、発想力を磨く方法を、三谷家の例を交えて教えていただきました。
興味のある保護者の方はぜひ、三谷先生の著書をお読みください。
『ルークの冒険 ~カタチのフシギ~』(実務教育出版)
『お手伝い至上主義でいこう!』(プレジデント社)