今、自分にできること
保護者の皆様、生徒のみなさん、これまでの冷静な対応ありがとうございます。
800名が宿泊することになった地震当日は、お迎えのご協力の上、差し入れ等も頂き、とても助かりました。また、カフェテリアの協力で、帰宅がさらに遅くなりそうな生徒には温かい食事も出すことができました。
今は、在校生全員が無事であったことを感謝するばかりです。
被災地の方々、現場で救援活動をなさる方のご苦労ははかりしれませんが、皆様それぞれに今回の地震の影響を受けていらっしゃることと思います。私自身も、夫の実家が福島で親戚に消息不明のものもあり、甥は福島原発に勤務しています。
今、自分にできることは何なのかと、居ても立ってもいられない気持ちになりますが、被災した体験を持つ方によれば、善意の行動であってもしてほしくないことがあるそうです。現地のニーズとずれた物品の送付、配慮に欠けるボランティアなど、慎まなければなりません。
生徒達からも「自分達にできることをしたい」と声が上がっています。大切なのは、そのことが本当に相手の求めていることなのか、自己満足にならないよう冷静に考えることです。
今、私たちにできることは、まず、節電など目の前の自分の責任をしっかりと果たすこと。そして、その上でできるもっとも効率のよい手段は、信頼できるプロに支援を託すことだと考えます。
そこで、私は、これまでもこのブログで紹介してきた復興支援NGO「JEN」 を通じて被災地に寄付をすることにしました。寄付先はいろいろありますが、私がJENを応援する理由は以下です。
・本校の教育方針にJENの理念が合っていること
・NGOとしてこれまでも復興支援の実績があり、信頼にたること
・大きな団体より小回りがきき、現場のニーズにあった活動が迅速にできること
(事務局長 木山啓子さんの著書『誰かのためなら人はがんばれる』)
JENのスタッフは既に被災地に入って支援活動を始めています。ユニクロから寄付された衣料品もJENを通して西濃運輸の協力で被災地に届けられます。生徒のみなさんの、すぐにでも行動したいという思いも信頼できるプロに託すことをおすすめします。
不安をあおるような報道もありますが、今後も冷静に行動してください。今朝、知人の大学教授から、「昨日までの大学の観測で、線量は品川で最大0.45マイクロシーベルト。人体に影響のないレベル」との連絡が来ました。(ただ、情報公開が遅れ気味なのでマスクだけはしておこうと思っています)
とはいえ、これも間接情報ですので噂の類になってしまうかもしれません。文科省のホームページに、かなり詳しい情報が逐次出ていますので、参考になさってください。
*卒業式について緊急メールとHPでお知らせをしました。
当日、ご家庭のご判断でお休みされても、欠席にはなりません。
今後の状況変化によっては、中止せざるを得ない場合もありますので、常に学校HPとメール配信をご確認ください。