入試が終わりました
入試が終わりました。
入試期間中は万が一のことをあれこれ考え張り詰めて過ごし、発表が終わると同時になんともやりきれない気持ちになります。
昨日はこの日記を書こうとしても、どうしても筆が進みませんでした。
5日、最後の試験が終わり、玄関での見送りで、「ありがとうございました」と挨拶をしていくお子さんを見ていて、思わず「さよなら」の言葉がつまりました。
「この学校とご縁があることを祈ってます」と涙ぐむお母さん、
「3回うけました。今日の倍率ではたぶん厳しいと思います。でも、この学校を目標にすることで、子どもが頑張れてよかったです」とおっしゃるお父さん。
その夜、発表がありましたが、私たちの学校を選び、受験してくれたすべての方をお迎えできるわけではないことを、申し訳なく、残念に思います。
受験は努力の結果が思い通りにならないことの方が多いです。
余計なことかもしれませんが、これまで受験のその後を長く見てきて、何かのヒントになればと思うことをいくつかあげます。
1,未来から逆算する
お子さんの長い人生から見れば中学受験は一つの通過点です。
「そのとき思い通りにならなくてつらかったこと、こんなことに何の意味があるのだろうと思っていたこと、その一つ一つの点が、後で振り返ると繋がって意味のある線を描いていた」 多くの卒業生が語っています。
2,親は自分を責めない
中学受験は親主導の場合が多いと思いますが、自分のことで親が悩んでいるのは子どもにとってかえってつらいことです。
中学生になれば、だんだんと自分のことは自分で決めて自立するようになっていきます。親が自分の問題と子どもの問題を分けて考えられるようになることが子どもの成長に繋がります。
お子さんへの愛情からしたことは結果がどうあれ、また、時間のずれがあったとしても、いつかきっとお子さんに伝わります。
3,得たものを見る
お子さんが目標に向けて頑張ったその過程にこそ意味があるはずです。それを数えてみてください。
進学した学校で何をしようと前向きな気持ちを持って通ってくる子は必ず伸びます。
この学校でよかったと思えるような学校生活をおくれるよう、ご家族みんなで応援してあげてください。