⑫教科イチオシ見学会【理化学研究所】
今日は合唱祭です。これからゆうぽうとに行ってきます。
イチ押し、理化学研究所です。私の知人(女性)もこの研究所に勤めていたことがあり、研究所の託児施設を活用して子育てと研究を両立していました。今は京大でIPS細胞を研究している山中教授の研究所にいます。
これは28プロジェクトのテーマでもありますが、女性が好きな仕事を長く続けようと思ったとき、「この人でなければ」という専門性や資格が自分をサポートしてくれます。
生徒達には、そんな未来から逆算して、日々の授業に取り組んでほしいと願っています。この日も、理系のロールモデルである女性研究者のみなさんと直接お話し、刺激をいただいたようです。
では、担当石渡からの報告です。
日本で唯一の自然科学に関する総合研究所である理化学研究所、通称理研はトップレベルの研究者が集まる研究所です。昨年に引き続き、3年生6名、4年生15名、5年生7名の計28名でライフサイエンス部門を担う横浜研究所へ見学に行きました。
まず、ホールにて研究所の概要説明DVDを視聴しました。横浜研究所には7つの研究センターがあり、それぞれの研究センターがどのようなことを研究しているか、また、その研究がなぜなされていて、どのような事に結びついて行くのかということをまとめたものです。内容的には少し難しいものですが、わかりやすく扱われていて、中学生でも理解できているようでした。 DVD視聴の後、その7つの研究センターのうち、「生命分子システム基盤研究領域」に伺いました。ここでは「NMR」という、物質の成分を分析・同定する機械を見学し、概要の説明をしていただきました。大小30以上のNMRを有する理研は、1カ所にあるNMR数世界1位だそうです。原理としては医療現場で用いられるMRIと同じで、用いている磁石を強力にしたものです。 非常に強力な磁力が発生しているため、建物は木造、天井は高さ6m、装置のコントロールは離れた場所で行われます。その磁力を体験するために、ネクタイやヘアピンなど金属製のものはすべて外し、ひもにつながれたクリップを持って近づくと、犬に引っ張られるようにクリップが引かれ、かなり盛り上がりました。 次に、5人程度の小グループに分かれて、「植物科学研究センター」の施設見学をさせていただきました。植物ホルモン、光周性、光合成など様々な研究をしている男女含めた多くの方々に協力していただきました。 見学後の研究者の方々との懇談では、研究の楽しさや辛さ、研究職に就くきっかけなど、いろいろな質問に答えていただきました。女性の研究者の方々の話を聞き、各自新しい視野を広げるために有意義な時間が過ごせたようです 文理選択、理科科目選択を控え、この理研での経験が彼女たちの新しい一歩への手助けになれば幸いです。
今回の参加者の中から未来の研究員が出ることを楽しみにしています。