2010/11/25 木曜日

リボン企画デザイン特別講座

品川区の企業とコラボしているリボン企画の特別講座の様子を担当の酒井からご紹介します。

販売店の方、百貨店バイヤーの方、雑誌編集長、品川区副区長・・・様々な立場の審査員の方々から、いろいろなコメントを頂き、生徒は勉強になったと思います。

明日、武蔵小山商店街パルムにて、実際にリボンを販売することになっておりますので、品川ファミリーの皆さま、お時間ありましたら応援よろしくお願いします。

11月19日(金) リボン企画デザイン講座の最終プレゼンが行われました。
リボン企画デザイン講座とは、いわゆる「制服リボン」と言われる制服風のファッションにつけるリボンを製作、販売されている(株)響さんと一緒に、新しいリボンをデザインし、その中で実際に物を作り、販売する行程を学ぶ講座です。
この講座は10月8日から行われており、19日は4回目の講座にあたりました。
 
それまでの授業では商品開発に必要な視点、具体的にはターゲットや着用シチュエーション、デザインコンセプトの設定、デザイン画の作り方、生地選び、細かいフォルムの指定などなど、様々なことを学んできました。
実際にデザインをすることの難しさ、自己満足にならずに誰もが共感してくれる、そして誰もが手に取ってくれるようなデザインを考えるのは、そんなに簡単なことではなく、子供たちも毎回苦労しながら1つ1つの課題をこなして来ました。
 
そして11月19日の最終プレゼンは、専門家で構成される審査員の方々の前で、自分たちのデザインしたリボンをプレゼンを行い、それが実際に価値のある商品かどうか審査していただく機会でした。

プレゼン1週間前、各班デザインは基本的にもう定まっていましたので、あとはいかにプレゼンを行うかでしたが、1回目の資料提出の際にはまだまだ改善点が多く、専門家の方々をお招きするのに、大丈夫かと心配しておりました。中には忙しく資料の作成がなかなか進まない班もありました。しかし、当日本番の前にリハーサルを行ったのですが、そのときのリハーサルを見て確信しました。「これは審査員の方々にも喜んでもらえるだろう。」と。
 
1つの班は今までにない「ロックなリボン」の提案を行いました。「今の市場にはかわいい物はたくさんある。でも私たちのようにかっこいい物を求めている女子高生もいる。」そういう彼女たちが提案したのは、左右比対称のパンチの効いたリボンでした。
 
ある班は「私たちはトランプ柄を採用しました。なぜならトランプにはそれぞれに意味があるのです。星占いやおまじないが好きな女の子には絶対に喜ばれる。」
 
またある班は「私たちが本当に求めているのはあまり柄のない、シンプルなリボンです。それを証拠に私たちは女子高生100人、私たちの親の世代30人にアンケートをとりました。その結果、やはり欲しいのはシンプルなリボンであることが分かりました。」と実際に街頭でインタビューをしてきたということでした。
 
もう1つの班は「最近は制服を着崩す人たちが多いが、私たちは女子高生本来の美しさを表現する清楚なリボンを作りたいと思いました。」と。
 
それぞれの班が自分たちの思いをこめたデザインであったことがよくわかるプレゼンでした。私たちは枠を与えただけでしたので、ここまで自分たちで作り上げたことに本当に驚いておりました。
 
審査員の方々からも、「おもしろい。」「もっと奇抜に思い切ってやってもいい!」などお褒めの言葉もいただくと同時に、「ここはもっとこうした方が伝わりやすい。」などのアドバイスもたくさんいただき、さらに多くのことを学んでいるようでした。
 
彼女たちは11月26日(金)武蔵小山商店街パルムにて、実際にリボンを販売することになっております。企業担当者の方曰く、「デザインするのはある程度簡単だが、実際に売るということが非常に難しい。自分でいいと思って作った物でもお金を出して買ってもらうことが難しいということをぜひ体感してほしい。」とのことでした。
 
果たしてどれだけの成果が出るものか、私も楽しみにその経過を見守りたいと思っております。

表彰もしていただきました。各班、それぞれに個性があって賞が分かれました。