2010/10/27 水曜日

早稲田大学連携授業 教育学(幼児教育)

今日は高等部は試験最終日、中等部は総合学習でした。1年生は地域CM作りの取材に出かけ、2年生は鎌倉でした。
3年生と6年生が卒業アルバムの写真を撮っているのを上から見て、月日の経つのは早いなぁとしみじみ。

*大隈塾の見学希望の卒業生は、当日、品女卒業生であることを伝えて教室に入ってくださいとのことです。席に限りがあるので、事前に私に知らせておいてくださいね。(私の机上にメモをおいていった人は見ましたから大丈夫です)

さて、その早稲田大学連携授業の続きです。担当の大井からご紹介します。(さりげなく自分の奥さん自慢が入っているような・・・)

早稲田大学から講師をお招きしての連携授業、「幼児政策の実態と義務教育との関連性について」のご報告をさせていただきます。

講師の先生は早稲田大学教育学部の大学院生で助手をされている、大岡紀理子先生です。

大岡先生は幼稚園の先生を目指して教育学部を志望された方で、研究テーマは「幼児教育」。また、幼稚園だけでなく、小中高の教員免許もお持ちの方です。

この講座は希望者が多く、通常教室では入りきらないため、広いCAI 教室での開講です。(私の妻は保育士をしているので、私自身興味のあるテーマです。)

人間形成上、幼児と親とに深く関わる幼稚園教育が大切、とおっしゃる大岡先生、まずは生徒たちに、「幼稚園の先生と聞いてイメージすることは?」と質問されました。生徒の答は「優しそう」「ピアノを弾いてくれる」「砂場で遊んでくれる」とプラスのイメージがほとんどです。

大学で幼稚園の先生を志望される方の動機をいろいろ紹介していただきましたが、やはり「子供が好き」が一番のようです。(これは教育に携わる者の基本ですね。中には「仕事が早く終わりそう」という珍回答も。

「幼稚園の先生は、打ち合わせや準備、記録などで、思った以上に忙しいんですよ。」とおっしゃっていました。高校より中学、中学より小学校、小学校より幼稚園のほうが、生徒との関わりが大変ではないかな、と思います。)

幼児教育の大切さについて、「法隆寺が千数百年の時を越えて立ち続けているのは、基礎建築がしっかりしているから。人間としての基礎作りが幼児教育。」とわかりやすいたとえで話してくださいました。

お話は、大学での研究内容や、園児数や職員数のデータに基づいた幼稚園の現状、幼保一元化問題など、と続きました。

最後に「学ぶ意義は、人間らしく生きるため。たくさん悩んで自分のしたいこと、学生時代だから出来ることをしてください。大学はその機会をくれるところです。」とおっしゃり、ドロシー・ロー・ノルトの詩、『子供たちはこうして行き方を学びます』を紹介してくださいました。

参加した生徒の中には、将来保育士や幼稚園の先生を志望する者もいますので、自分の希望する職業への理解が深まったと思います。

ありがとうございました。