2010/4/1 木曜日

文芸部 活動報告

カテゴリー: クラブ — 漆 @ 18:39:34

本校には約40のクラブ、同好会があります。全国大会に出場するようなクラブ、部員100人をこすクラブもあれば、趣味を同じくする生徒が集まって少人数で和気藹々と楽しい時間を過ごすクラブもあります。文芸部もそんなクラブの一つです。

今年度、文芸部は新しいチャレンジをいろいろとしました。中には、出版社に勤めている卒業生の協力で体験できたこともありました。そんな今年度の文芸部報告を顧問の江頭からさせていただきます。(部活紹介は写真とコメントをもらえればいつでも載せますよ!)

今年度の文芸部は、2回のオープンキャンパスで「大喜利」に挑戦し、夏には文芸部初の合宿を実施した他、秋には角川書店ビーンズ文庫新人賞受賞作の読者モニターを引き受けるなど、多くの活動を行ってきました。

oogiri1.jpg「大喜利」では、まず「笑点」を見て「大喜利」について研究した後で、お題やネタをみんなで考え、台本を作りました。
2回目に行ったときは浴衣まで着て臨む力の入れようです。が、なかなかプロの噺家のようにはいかず、用意していた台本の通りには進められませんでした。

それにも関らず、お客様には温かい笑いを返していただき、アンケートでも優しい言葉を残していただきました。失敗のほろ苦い悔しさも味わいましたが、こうした来校者の方との温かい交流を実感できたことはとてもいい経験になったと思います。

 8月に行った合宿では、青森県まで足を運びました。これは、文化祭の展示発表のテーマとした「太宰治」の生家を訪ねるためです。五所川原の斜陽館(太宰の生家)はもちろん、太宰治ゆかりの地を訪ねた他、青森県立近代文学館にも立ち寄って太宰治の生原稿を見るなど、収穫のある充実した合宿になったと思います。 

gassyuku1.jpg 夏休みには、太宰が住んだ三鷹の地にある「太宰治文学サロン」を訪問し、サロンのスタッフの方に太宰ゆかりの場所を案内していただいたり、太宰のお墓参りをしたりするなどの活動も行っています。
bunkasai4.jpg こうした地道な活動の結果、見事文化祭最優秀賞を受賞することができました。これは文芸部史上初の快挙です。

 角川書店の「ビーンズ文庫」新人賞の読者モニターは、同編集部に勤める卒業生の依頼で引き受けた活動でした。まだ出版前の受賞作3作品を部員が読んで感想を書き、編集部に提出した他、卒業生の編集者に来校していただき直接お話しを伺う機会も得ました。

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部員の書いた感想は、ポスターや宣伝用小冊子、さらには月刊誌「the beans」の特集ページなどに「女子校生応援団」のコメントとして掲載されています。また、HPにも写真入りで取り上げていただきましたが、こちらは、11月まで掲載されているようですのでぜひご覧ください。(上記、ビーンズ文庫にリンクしてあります)

 これらの活動の他に、文化祭やオープンキャンパスの度に作品を創作して作品集も発行しています。

sakuhin1.jpg 文芸部は4年生が最高学年のたった11名の小さなクラブですが、それだけに和気あいあいとした雰囲気でとても楽しく活動しています。名前だけ聞くととても地味な印象を与えますが、自由な発想で楽しみながら研究発表や創作をおこなう活気あふれる部活です。