中一の宿泊行事⑦
朝食はビュッフェスタイルです。はじめのうちは大皿の前に行ってから一品ずつどのくらいとろうかなぁと思案する子がいたりしてなかなか進みません。
「ほらほら、前が空いて後ろが列になってますよ~。卵焼きのところでは次の肉団子のことを考えてね。並ぶ前に全体を見て計画してから並びましょう!」などと声をかけているうちに段々慣れて、スピードがはやくなってきます。
毎年、こうして一年生、二年生と慣れていって修学旅行を迎えます。
どんなものを取っているかなとお皿をのぞくと、
納豆・焼き魚・野菜たっぷり・・・う~ん、バランスがいい!という子もいれば、
パン、パスタ、バナナ、シュークリーム山盛り(朝からデザートが出るのもいかがなものかと思いましたが)・・・う~む、これって実習に備えたカーボローディング?(マラソンなどの前に炭水化物を取るというアレです)というお皿もあって、思わず家庭科の教員に
「この子達、栄養学はもうやってるの?」と聞くと
「これからです」との答え。
「ほっ」
自分がこの子達くらいのころはどうだったかしらと思い出すと・・・。
私の家は両親とも仕事で忙しく、手間のかかった料理を食べた記憶があまりありません。(食卓にお鍋ど~んとか)しかし、祖父が糖尿病だったこともあり、母から栄養バランスだけは徹底して厳しくたたき込まれました。(おやつは配給制、「禁止」の食べ物もあって、ガムは見たこともありませんでした。って、ちょっとオーバー?)
自分の弁当はもちろん、家族の料理を作る機会も多かったので、とにかく「食」に関しては人一倍しっかりとやってきました。(弟達も料理上手です)今思うと、こうして休まず仕事ができるのもこうした食生活があったからこそと、親に感謝です。
成長期の子供達、食生活が身体の成長にはもちろん、集中力や忍耐力といった精神的な面にも大きく影響する時期です。
今作られた身体が将来を支え、まして女性は出産・育児を通して次世代の健康にも影響を与える存在・・・家庭の食生活までなかなか口は出せないけれど、食育という観点で学校に何かできることはないかしら・・・とカーボローディングプレート(?)のお陰で朝からいろいろ考えさせられました。
*明日から学校は閉校期間に入り、工事や清掃を行います。校長日記もしばらくお休みです。