2007/7/14 土曜日

生徒のマナー

カテゴリー: その他 — 漆 @ 12:12:00

(昨日アップした日記を修正しようとしてうっかり消してしまったので、今日、もう一度アップします。実は、今日、ご近所の方から歩道橋の渡り方について「朝、指導しているのも見ているし、本来は家庭の問題かと思うが、学校でも通行人の邪魔にならないよう歩くようにご指導ください」と丁寧なお電話をいただきました。悲しいことにタイムリーな内容になってしまいました。)

今、私が一番気になっているのが生徒のマナーです。
明るくて元気、毎日楽しく学校に通ってくるのはいいのですが、特に友達と一緒になると、ついはしゃいで回りが見えなくなる子がいます。

電車の中で大きな声で話す、邪魔なところて立ち止まって話す、話に夢中になって横に広がってのろのろ歩く(近所迷惑に加え、横断中は危険もあるので現在、朝は教員が交通整理をしています)等々。
考え出すとあれもこれも心配になってくるのでこれくらいにしますが。

大人が聞いているとドキッとするようなきつい言葉を友達同士交わしていることもあります。
数日前、廊下で友達どうし話している言葉遣いが乱暴なので「今、なんて言ったの?」と声をかけたらあわてて言い直し、立ち去る前にニコッとして「ありがとうございました」と言いました。
悪気はないんですよね。だからこそ、知らないことは教えてあげなくてはならないのです。

大人にも子供にも色々な人がいるので一概には言えませんが、子供は人生経験が少ない分、客観的に自分を見ることができず、それほど悪いと知らなくてやってしまうこと、自分の言動が回りにどういう影響を与えるのか、相手の気持ちが考えきれないことがあります。

私の母はとても厳しい人でした。自分の子供にも、自分の生徒にも、そして道で悪さをしている知らない子供にも。特に危険なことを見ると、車をとめて出て行って叱っていました。そのお陰で、私は学校で「こいつの母ちゃん怖いんだぜ~」などど言われ、かなり肩身の狭い思いをしましたが、今思えば、それが大人の責任だと思っていたのでしょう。

最近様々なところで教育問題が語られています。自分の反省も含め、こういうときは、つい、国のせい、学校のせい、親のせいと誰が悪いとう話になりがちです。しかし、人口減少に向かう私たちの国は、少ない子供が大人になって将来、社会を支えることになるのです。「うちの子」にも「よその子」にも大人みんなで真剣に向き合わなければならない時がきているのでしょう。
(と言いつつ、知らない中高校生に注意するのって勇気がいるんですよね。生徒の皆さん、せめて叱ってくれた人にお礼が言えるようにね)

生徒達には友達と一緒の時も、自分が疲れているときも、いつも回りに対する配慮のできる人に育ってほしいと思います。
(友人知人家族から、自分はできているのか!と言われそうですが・・・)

学校を離れ、家で過ごす時間の多くなる夏休み、ご家庭でもマナーについてお話しをしてくださるようお願いいたします。