修学旅行・イチオシ お茶の水女子大学生物学科
今日の夕方、成田からニュージーランド修学旅行へ出発します。初めての海外旅行、初めての飛行機、という生徒もいます。生徒一人ひとりがそれぞれに楽しい想い出をたくさん持って帰れますように。
多少の試練は成長の糧として、200数十人の旅が安全に行なわれますよう、品川ファミリーのみなさん、祈っていてくださいね。
私はショートコースの生徒と一緒に帰国します。6年生の進路も気がかりな時期です。留守の間も在校生のみなさん、よい子でいてください。(スカートは折らない!)
さて、イチオシつづき。お茶の水女子大は大学院の見学もさせていただきましたが、こちらは中等部が生物学科を見学させていただきました。
担当の茨木よりご報告いたします。
お茶の水女子大学生物学科は、3年8名、2年5名の計13名で見学させていただきました。まずはショウジョウバエをつかった研究について、お話しをうかがいました。
ショウジョウバエは、台所などでも見かける体長2mmほどの小バエです。英語ではFruit flyと呼ばれ、果物を好みます。
このショウジョウバエは、もっている遺伝子の70%くらいがヒトと共通です。よって「ハエを調べればヒトのことがわかる」ということで、ヒトで実験する代わりに用いる生物「モデル生物」として生物学の研究では重要な生物です。
次に、ショウジョウバエを観察しました。ガラス容器に入れられた30匹ほどのショウジョウバエ、容器を逆さまにすると、一斉に上にむかって歩き出しました。容器の一部を手で隠して暗くすると、明るいところに集まりました。また、氷で冷やすと、死んだように動かなくなり、温めるとまた動き出しました。この様子はみなさんにとってとても興味深かったようで、観察の時間が終わった後も、研究室見学の合間など、時間をみつけては繰り返し観察していました。 その後、このショウジョウバエの「変異体」を実体顕微鏡を使って観察しました。
生物のからだは細胞でできています。細胞には核という部分がありますが、この中にはその生物の性質を決めている「遺伝子」が入っています。この遺伝子の一部が変わってしまうと、からだの性質が変わってしまいます。これを「変異体」といいます。通常のショウジョウバエ(野生型といいます)は赤眼で、2枚の羽はまっすぐでしたが、これが変異体では白眼になったり、朱色眼になったり、羽が上向きにカールしていたりしました。初めて見るハエをみなさんとても熱心に観察していました。 この他にも、実験に使う機器を見せていただいたり、藻類や培養細胞(からだから取り出した細胞は、適切な栄養を与えてやれば、生き続けることができます)を見せていただいたりと、密度の濃い見学会となりました。 生物への興味も深まったのではないかと思います。
ご協力いただきました先生方、学生の方、どうもありがとうございました。
*ディズニーチャンネルの子育て連載
3回目です。↓
http://familytime.disney.co.jp/navigators/blog/33793/4078