地球目線の必要な時代。ソーシャル・ビジネス・プレゼンテーションのご案内
昨日、6年生が卒業アルバム用の集合写真を撮影しました。 |
先日、国際支援NPO・JEN のパネルディスカッションに登壇しました。その際、基調講演で竹村真一先生が「触れる地球」(インターネットにつながっていてライブで地球の様子がわかる地球儀)を用いながらお話しなさいました。印象に残ったことをシェアします。
・インターネットで世界が即時につながるので今は、「地球共感圏」と言える。例えば、ソマリアの海賊問題。漁業で生計を立てていた人々が、内戦、他国による魚の乱獲、産業廃棄物の投棄などの影響で食べていけなくなったことが原因とする説もある。どんなに取り締まっても、根本的な問題を解決しなくてはなくらならない。地球規模の目線が必要。
・津波などの災害も地球規模で見ることにより、「ハザードはあるが、ディザスターにしない予防防災」という考え方もできる。自然災害だけでなく紛争や貧困も起こるものという前提で、行動を変え、社会をデザインしていく。
・日本人は古来、共感力が強い。また、自然を敬い共存する知恵を持っている。例えば、水田。日本は実は稲作に恵まれた土地ではない。洪水と渇水を繰り返してきた。水田という仕組みはスローに流れる水環流を作り、生物多様性も生み出してきた。クリエイティビティーの象徴。
・人は天と地を結ぶコーディネーター。ハンディがイノベーションを生む。現代、難しい都市環境の中でそれをやろうとする知恵が生まれている。例えば、スカイツリーには、2600トンの雨水をためる機能があり、そこで大雨のピークカットをすると同時に資源として活用する。自分は「スカイ・ウォーター・ツリー」と呼んでいる。これは、古くて新しい日本の発想。
この、「触れる地球」を触ることができるミュージアムが東京駅・日本橋口を出て正面の日本ビル6Fにあります。宇宙飛行士の目線になったような気がします。未来の地球に生きる生徒たちには是非、体験してほしいです。
このように、生徒が社会にでる時代は地球規模でものを考え、問題を解決する視点が必要になります。品女の卒業生には、社会の問題を発見し、まわりを巻き込んでその解決に一歩踏み出す人に育ってほしいです。
そうした社会起業家を応援し、社会起業家ジュニアを育てるソーシャルビジネスのイベントを11月29日14時~本校で行います。昨日、保護者の皆様へのご案内プリントをお子さんに渡しました。保護者HPにも掲載します。
① 第1部 「学生の部」 14:00~15:20
3.品川女子学院高等部 4.東京学芸大学附属国際中等教育学校( Seeeds)
② 第2部 「一般の部」 15:35~16:55
1.NPO法人育て上げネット 理事長 工藤啓様
2.(社)日本女性起業家支援協会 代表理事 近藤洋子様
3.株式会社高齢社 代表取締役社長 幸山明雄様
4.株式会社HCM 代表取締役社長 山崎明敏様、執行役員経営企画室長 佐藤由美子様
5.セカンドハーベスト・ジャパン CEO マクジルトン・チャールズ様
*ボランティア団体であり、地方からの参加校の交通費など運営費がかかるため、会費がかかります。
今日はこれから東京都の私学協会理事会へ。私学はこうして情報交換をし、互いによりよくなるよう切磋琢磨しています。
明後日はお父さんの会があります。私からは子供のやる気サポートにつながるようなお話をしたいと思っています。是非、ご参加を。