合唱祭が近づいてきました
今日は合唱祭練習日。各学年、授業の合間に交代で舞台を使い、本番さながらに練習します。
このとき、学年の他クラスのできばえを見て、焦ってラストスパートをかけるクラスも。
一昨日、1年生の学年集会で話しましたが、こういうクラス参加の行事のときは、必ずしも全員が同じ熱意で取り組めるわけではありません。一人ひとりの気持ちに温度差ができるものです。
責任者や指揮者をやった子はよくこんな感想をもらします。
「同じクラスで普段仲良しでも、同じ気持ちで取り組めるわけでなくて、話し合ったり、ぶつかったりして、時には泣いたこともあったけど、それがだんだんまとまっていく感じが、本当にうれしかったです。最後は抱き合って泣きました」
こんな質問をされたこともあります。
「どうしても協力してくれない人がいるんですが、最後の一人まで説得してみんなでやるか、それとも、やる気のある人中心にやって賞を目指すか、先生だったらどちらにしますか?」
また、逆の立場の子達からはこんな声が聞こえてくることもあります。
「クラスの中がピリピリするから行事なんて嫌」「責任者に朝から練習させられるのはめんどくさい」
実は、私自身↑こういう生徒だったことがあるので、熱い仲間に仕切られてしらける気持ちや、分かっていてもやる気にならない時期も、長い目で見ると大切と感じています。
さて、どちらの立場にせよ、こんな様子を傍から見るご家族もきっとハラハラなさるでしょう。
入学したばかりの生徒のお母様からこんなお話しをいただいたことがあります。
「行事のクラス責任者になって、みんながまとまらないと、かなりストレスを感じているようで、心配していましたが、大満足だったようで、晴れ晴れとした顔で帰ってきました。
『嫌な言い方で注意しても人は変わらない。優しい言い方をすると動いてくれる』
『上手な子だけが目立つだけじゃだめ。全員ができるものにする。だから出席番号順でやる』
と、成長を感じさせる発言がいくつもありました」
私は、その大満足の瞬間に立ち会っていたので、そこまでにはそんなことがあったのかと、これを担任から聞いたときジーンとしました。
こうして、様々な困難を乗り越えて団結して行事に臨んでも、結果の出るクラス、出ないクラスがあり、生徒達は悲喜こもごもです。でも、その過程で学んだこと身につけたことは彼女たちの将来に必ず活きてくるはずです。
卒業生の言葉です。
「この学校で一番学んだことはチームの大切さなんです」
「これから先も、一人ではできないこと、みんなと一緒だからできることに出会うと思うけれど、そういうことを沢山経験できたので、きっと大丈夫だと思います」
いよいよ合唱祭は来週に迫りました。この学年のクラスの仲間で取り組む最後の行事です。26日(火)五反田のゆうぼうとにて。平日ですが、ご家族の皆さまのご来場をお待ちしております。
教員合唱に参加するよう生徒に言われたのですが、練習に出られなくて、(私の予定も聞いてよ~)ぶっつけ本番。口パクだったらごめんなさい。