2014/10/28 火曜日

コルベ・カトリック・カレッジ来校時の様子②

カテゴリー: 28プロジェクト:世界 — 漆 @ 14:20:10

今日は2年生の茶道の授業に顔を出しました。ちょうどお茶を点てているところでしたが、初めてにしては上手で、泡の中に「緑の池」ができることもなく、おいしそうに点てていました。

昨日の夜は、大学出張授業など公私ともお世話になっている明治大学教授・牛尾奈緒美さんの出版の会に行きました。本のテーマにふさわしく、上川法務大臣、安倍昭恵さん・・・挨拶した方はほとんど女性(たまたまそうなったそうです)出席者も女性が多く雰囲気が華やかで、男性も女性もみなさん楽しそうでした。(ここでも、保護者の方に会いました)

生徒達が羽ばたいていく未来の日本も、こんなふうに自然に男女がパートーナーシップをとる世界になるといいなと思いました。

牛尾さんには明大からの出張授業の他、中等部に講演をしていただいたこともあります。アナウンサーを退職し、家庭に入ってお子さんを育て、大学院に行き、公募で大学教員に。退職してから教授になるまでかかった時間は20年!生徒達は、女性には様々な人生の選択肢があることを知ったようです。

御著書「女性リーダーを組織で育てるしくみ」をサイン入りでいただきました。しばらく図書室に置いておきます。

*女性の活躍する社会に向けて、本校の取り組みを特集する、番組が放送されます。10月30日22時からBS-JAPAN「日経プラス10」

さて、以下は、コルベ校生徒が訪問したとき私がメモしたコメントと撮った写真です。

在校生の授業に参加して意見交換
 
 タブレットを活用しています

英語の授業交流の様子です。自然環境をテーマに頭に浮かんだ形容詞を互いに挙げていきます。共通点と相違点を探します。生徒の感想に、「日本よりオーストラリアの方が色を表す形容詞が多い」というのがありました。例えば、緑にも青々とした緑を表すラッシュという言葉があるそうです。

古典の教員である私には少しさびしい感想でした。実際は日本には色を表す表現が沢山あるからです。銀ねずとか青鈍色とか色の名前がこれだけそろっている言語も珍しいくらいなのに・・・。英語で深いコミュニケーションをするには、まず日本語のボキャブラリーを増やすことから始めなくてはと思いました。

萩原先生からは、こんなお話がありました。

日本語は、動詞の使い方に特徴がある。例えば、自分でお茶を入れても、「お茶が入りました」と言う。自然との関わりにおいても、自分が世話をして咲かせた花であっても、「花が咲いた」と自動詞で表現する。そこに謙虚な気持ちが表れている。

今ちょうど、英語の授業で生物多様性の文章を読んでいることと関連してこのテーマを扱いました。生物多様性の単語は生徒には難しく興味をそそられにくいかもしれませんが、同年代のコルベ校の生徒達との意見交換の際は、身を乗り出して話し込んでいました。

私自身、高一の時のホームステイがきっかけで、それまでは試験の為にいやいや勉強していた英語が一気に好きになった経験があります。

今後は英語と他の教科が連携することで、生徒達のモチベーションが上がり、どちらの教科の修得も深まるのではと感じました。

授業終了後、アドレスを交換していました。