教科イチ押し見学会 日本新聞博物館
引率の豊永からご紹介します。
日本新聞博物館(ニュースパーク)は、わが国の日刊新聞発祥の地、横浜に2000年にオープンし、日本新聞協会に所属する新聞社等により運営されています。
集合は、館内の「大きな輪転機」の前。全員の集合写真(これは記念新聞用)を撮り、まずは新聞作成工房へ。
新聞社のOBの方から「新聞」についてのレクチャー。
「新聞」は“新聞紙”のことではなくて、幕末に日本に入ってきた英語の「news」という語に日本語で「新聞」と説明をつけたもの(これには諸説あり、東西南北のEWSNを組み合わせたとも)。だから、当時の『海外新聞』は海外の「話題」を集めた小冊子というわけです。そこから、日本の新聞発行部数に話題が変わりました。
外国と比較すると、中国・インドに次いで第3位。しかしこれを人口1000人あたりの発行部数で比べると613部で、スイス(627部)に次いで第2位。3位以下がスウェーデン、フィンランド、デンマークとなっており、イギリスが358部、アメリカが212部であるのと比べてみると、とてもおもしろいと思いました。
これは日本の識字率が、99.8%という数字が物語るものであり、日本の開国の時に植民地にならなかった要因もここにあるということです。
さらには、日本には宅配制度があって、戸別配達率が94.6%、1ヶ月3925円という値段に配達料も含まれているといえ、新聞が生活の一部になっているということが分かりました。
また、日本には新聞社が103社あって、社員が5万人、新聞記者が2万人、そのうち女性は3129人で約15%。生徒たちには これからの活躍を期待されました。
次にはパソコンで新聞作成。各自の個性が見出しに表れ、生徒1人1人の大きな写真が紙面のトップを飾る素敵な写真ができあがりました。
残りの時間で、シアターで「言論の自由」の歴史を学び、現代ゾーンではオリジナル広告を作成したり、新聞配達のタイムトライアルに挑戦するなど、楽しみました。