2014/8/23 土曜日

12:大学出張授業(東邦大学医学部)

カテゴリー: 授業・学習・進学 — 漆 @ 18:00:21

大学出張授業、「東邦大学医学部」を担当の廣田からご報告します。

東邦大学医学部の天野先生から看護と小児看護について講義をして頂きました。
内容は実際に大学生に講義をなさっている内容とのことで、生徒も真剣に先生の話を伺いました。
最初は、「看護ってなに?」というお話から始まり、看護の始まり、歴史、そして定義という流れで看護学概論をお話しいただきました。

次に、小児看護についてお話をして頂きました。

対象は成長、発達の途上にある0歳~15歳まで。どのような役割をしていくのかというと、「人としての尊厳と家族の有り様を支える。」「こどもの成長、発達を支える。」「生涯にわたる健康の基盤作り。」「こどもの苦痛緩和と健康管理。」「家族の支援。」
このようなことから、患者さんだけでなくその周りの関係のある人とのつながりを大切にしてやっていく仕事であるということを学ばせて頂きました。

次に、小児救急外来、小児救急医療におけるトリアージのお話をして頂き、これを踏まえた上で全員に次のような問題が出されました。
「あなたは看護師です。外来に一組の親子が受付に来ました。1歳5ヶ月のこどもが、買い物カートから落ち頭部を挫傷した。その後から嘔吐している状態。意識清明、顔色良好、体温正常、血圧正常。この情報からあなたはどのように判断しますか?順番関係なく診察に通す。または、様子を見ながら受付順番通りに診察してもらう。」

答えは、「様子を見ながら受付順番通りに診察してもらう」でした。
しっかり授業を聞いていたので全員正解でした。

看護師は、その場の状況を把握し判断するスピードが必要だということで講義が終わり、最後に質問時間になりました。生徒は、大学の授業のことや、学生生活のことなど積極的に質問をしていました。

お忙しい中、講義をして下さいました天野先生ありがとうございました。