歩行のマナー
試験中はいつにもまして、教材を見ながら歩いてくる生徒が増えます。気持ちは分かりますが、周りの方に気づかずご迷惑をかけることもあるでしょうし、自分の足下もあぶないです。バスや電車を待つ間など、立ち止まっている間だけにしましょう。
さて、少し前のことですが、同じ日に生徒の道の歩き方について偶然、二人の方からご連絡をいただきました。
一つ目は、歩道橋の歩き方についてです。
「生徒の下校時の歩道橋は、並んで歩かれると通りにくい。中にはすみませんといって避けてくれる子もいるが、こちらが立ち止まって避けなければならないことが多い。階段が特に危ないので再度注意して欲しい」
とのお電話でした。お詫びとお礼を申し上げて生徒達に伝えました。
子供達には登下校の歩道や信号待ちの間、できる限り道の端に寄るように指導しており、以前に比べ少しずつその習慣がつきつつあると感じます。
しかし、学校前の歩道橋は幅が狭く、雨の日などは傘を開くと2人で道幅が一杯になってしまいます。
一方、「通勤に急ぐ大人は階段のある歩道橋は使わないから、生徒にはなるべく歩道橋を使わせ、横断歩道をあけてほしい」とお電話いただくこともあり、悩ましいです。
いずれにしても、登下校のピーク時には、駅から3分の短い通学路に生徒が集中し、ご迷惑をおかけしがちなので、繰り返し、繰り返し、一人ひとりの自覚を促していきます。
さて、同じ日にもう一つご連絡をいただきました。
「昨日の夕方、学校の前をランニングしていたら、ちょうど生徒さんの下校時に重なり、中々追い抜けず足踏みをしていた。 一人の子がそれに気づいて、『すみません』と道を譲ってくれた。
すると、他の子も、口々に『すみません』と声を出しながら、道をあけてくれた。一人でなく何人も。中には『がんばってください』と励ましてくれる子までいた。
その思いやりがうれしくて、とてもよい気分にさせてもらった」
「些細なことですが」とご連絡くださいました。
少しだけ、ほっとしました。
本当はその前に気づいてくれればベストなのですが、うっかりしたことを謝れる素直な気持ちがうれしかったです。
それにしても、「ランニング、頑張ってください!」とは・・・。