3:大学出張授業(青山学院大学経済学部現代経済デザイン学科)
大学出張授業、「青山学院大学経済学部現代経済デザイン学科」を担当の吉野からご報告します。
講師:青山学院大学経済学部現代経済デザイン学科 教授 高橋重雄先
講義テーマ:コーラの工場はどこに立地するのが良いのか?-立地論の基礎の基礎-
講義内容概略:独自の製品製法を守りつつ全国各地に出荷する飲料の生産において、もっとも輸送コストをおさえるための着眼点に関する講義でした。基礎の基礎というタイトルどおり、高橋先生はゆっくり丁寧に解説してくださり、経済学初心者にもやさしい講義でした。ウェーバーの工業立地論から、特定の場所でしか手に入らない「局地原料(コーラでいえば原液)」と、日本のいろいろな場所で入手できる「普遍原料(水など)」を例に、
・原液を作る工場と、容器に詰める工場は別の場所にある。
・完成した製品を長距離輸送すると、大きく重いものを運ぶため、コスト大
・まず原液を輸送し、市場に近いボトリング工場で水などの材料と混ぜて製品を作って運ぶほうが、製品を運ぶ距離が短いため輸送コストがおさえられる。
・チーズやバターのように原料よりも製品の方が小さく軽いものは、先に製造して長距離輸送したほうがコストが少ない。
・そのため、日本の乳製品は北海道で生産して首都圏に運んでいるものもある。と、身近な内容での解説でした。
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