映画「柘榴坂の仇討ち」特別講座(第3回)
今日も暑いですねぇ。ベランダのグリーンカーテンがぐんぐん伸びています。
昨日、1年生で行ったテレビ東京特別講座の様子は番組審議会関係の番組「ウォッチ7」8月10日(日)午前5時50分~で放送予定です。
今年は一学期からすでに多くの特別講座を行っています。ご協力くださる校外の皆様に感謝です。その中で毎回ゲストをお招きし、シリーズで行っている映画の特別講座では、作品や講座を紹介するブログが開設されました。講座の様子や、生徒の感想文などが随時公開されています。かなり、おもしろいです。是非ご覧ください。
この第三回の様子を担当の伊藤(由)から報告します。
映画特別講座第三回、松竹宣伝部の諸富さまにお越しいただきました。 まずは映画界の市場規模の話題から入りました。
映画という市場はどれほどの規模で、そこで利益をあげることがどれだけ大変か。
たとえば、映画館に足を運ぶひとはどれほどの頻度が多いのかという分析。
日本では年に6回が10%、4回が20%、2回が20%、1回が50%だそうです。
これは実は厳しい現状。他国の市場規模との比較もお話しいただきました。そのなかで、制作側には観客が支払う映画料金の25%しかお金が入りません。
生徒たちも、自分が映画制作者に250円しか払っていないことに驚いていました。
前提を理解すると、たくさんのひとに観ていただく必要性をあらためて感じます。
必要なのは広報。
さまざまな情報媒体で溢れる現在、何を使えばどんなひとに届くのかの分析。
高齢の方向けの作品は新聞。勤め人には交通広告。
こども向けならテレビCM。中高生をはじめとする若者にはSNS。
チラシやポスター、映像や口コミ、いろいろと使って、ターゲットに作品の存在を伝えます。
たくさん悩みながら考えながらお作りになるとおっしゃっていました。
それが伝わり、人々が足を運び、映画の世界が繋がっていることを知りました。「プロデューサーが母(生みの親)とすると、宣伝部はベビーシッター(育ての親)。子供(作品)を一人前の魅力あるものとして世に出すためのもの。」
心に残る言葉です。映画も子育てと同様、生みだしたあとも大変なんですね。
前回の脚本の話に引き続き、映画という世界の大きさを実感するひとときでした。
*本校で特別講座をしていただいたこともある和仁達也さんからは「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書(かんき出版)」を献本していただきました。27歳で起業、コンサルタントとして活躍してきた経験を本にまとめたそうです。
7月25日(金)