国際女性ビジネス会議・特別講座(性と差別を考える)
昨日は国際女性ビジネス会議に登壇してきました。10時間、ほとんど休み時間なしのスケジュールでしたが、どれも生徒の未来に関わる内容ばかりで、興味深く、あっという間の時間でした。安倍総理も参加なさいました。
驚いたのは本校保護者の方、4名と会場でお目にかかったことです。起業家のお母様2名がいらっしゃることは聞いていたのですが、ダイバーシティーを推進する企業から参加のお父様、サプライズゲストの林文子横浜市長のアテンドでいらしていたお母様にもお会いしました。私のパネルディスカッションは参加者の討議もあったのですが、会場を回ると、本校の教員が手を挙げてファシリテーターをしていました。
「2020 30」2020年までに指導的立場にある女性の割合を30%にする。
これは以前から言われていたことですが、オリンピックの開催が決まり、総理が今年1月、ダボス会議の基調講演で世界に公約し、日本社会が本気で動き出したことを感じます。私の回りでもまずは社外取締役を頼まれる女性が増えてきました。「社外」ですから、すでに指導的立場にある女性のかけもちなのですが、組織の意志決定の場に、それまで存在しなかった女性が参加するということに意義があると思います。
50年後には働く人が半分になる。そんな人口減少社会を支える生徒達世代のために、私たち大人ができる限りの土台を築いておかなくては。そんな思いを強くしました。
人口減少社会を活性化するにはダイバーシティーを大切にすることが不可欠です。
先日、行われた特別講座の様子を担当の神谷から報告します。講師の外山さんは、去年の文化祭で3年生のクラスにもジェンダーの取材でご協力いただき、そのクラスは最優秀賞を取りました。
慶應義塾大学(SFC)の学生さんで、同性婚の支援をする会社「Letibee」を立ち上げた、ご自身もセクシャル・マイノリティである外山雄太さんをお迎えして、特別講座を実施しました。
印象に残ったのは、北海道出身の外山さんが、東京へ来て、しかもSFCに入学して、その多様性を受け入れる場の力に救われた、というお話です。人はやっぱり、受け入れてくれる人や場があって、幸福に生きていける。本校もそうありたいと思って、お願いをしてやっていただいた講座でもありました。
私も大学生のとき、初めてゲイの友人が出来ました。私の母校は、当時もっとも「品揃えが豊富」といわれていた大学です。(今でもそうなのかな。でもSFCの学生さんたちとお付き合いするようになって、負けている、と感じます。)
同質性の高い私立男子高で育った私が、割と素直にその友人を受け入れることが出来たのは、周囲に変人(いわゆる社会的マイノリティ)がたくさんいた大学生活に馴染んでいたからだと思います。
女性らしさ」について議論をする中で、性的身体的なワードも多く出てきましたが、平気で話に加われる私は、けっこう女子力も高いかもしれません。
*企業と学生をつないで仕事を考える、キャリアクルーズよりサマークラスのご案内をいただきました。