対立は悪いこと?ピースフルスクール特別講座 第2回
今日は自宅学習日です。
昨日はアサーションの話題から、自分と違う人が大切とお話ししました。自分と考え方の違う人とコミュニケーションを取ろうとするとき、起きるのが対立です。対立は悪いことなのでしょうか?それも思い込み?
今日は、先日おこなった、ピースフルスクールの特別講座のようすを学年の髙田から報告します。
6月10日(火)放課後、クマヒラセキュリティ財団のご協力で、講師に福嶋 史先生をお迎えして特別講座「ピースフルスクール」第2回を実施しました。
第2回目の今日は「対立を話し合いで解決しよう」がテーマです。
まずは前回の振り返りとして①「人≠意見」であること。②多様性を価値のあるもの、尊いものとして大切にすること。を確認したのち、以下の項目について学んでいきました。
・対立はなぜ起こるのか?
・対立することは悪いことなのか?
・どうしたら対立を建設的に解決できるか?
・対立を解決するための手段「仲裁」とは何をすることなのか
今回は3~4人のグループにわかれ、ポストイットや模造紙を使い、今までの経験や意見を出し合いながら、また、それについて話し合いながら授業が進みました。
それぞれ意見が異なることは当たり前のことなので、誰でも対立を経験する。それは特別深刻なことではないこと。そしてその解決方法には大別して次の3つの方法があること。①自己主張を押し通す ②自分の意見や考えを相手に伝えず、言いなりになる。
③落ち着いて、解決策についてオープンに話し合う。を確認しました。
今日は解決法のうち③について学びました。
対立は乗り越えることが出来ること・「人≠意見」であることを思い出して、冷静になって落ち着くことが必要であることを学んだ後、この解決方法に必要な「仲裁」の手順について学びました。
仲裁の手順について、お話しを伺ったあと、ピースフルプログラムが行われている、オランダの学校で実際に対立を生徒自身の仲裁によって解決する様子を記録した、映像を見ました。
参加者はとても真剣に見入っていました。
次に、対立した状態にあるAさん、Bさんと二人の対立を仲裁するCさんとに役割分担し、実際に仲裁を体験するアクティビティーを行いました。Aさん、Bさんには先生からいただいた対立に至るまでのシナリオがありますが、仲裁者Cさんには何も知らされていません。その中で、手順に従っていかに対立を仲裁していくかということを体験しました。
このアクティビティーはかなりの盛り上がりを見せました。
その後、役になりきって対立したAさん、Bさん、そして仲裁者のCさん全員で振り返りを行いました。
最後に本日のまとめとして、対立は、意見や考えの異なる人たちが共存している環境では生じて当然である。特別深刻な問題ではなく、乗り越えられるもの。
大切なのは、対立をけんかやいじめに発展させず、オープンな話し合いによって、解決方法・解決案を探ること。
対立やけんかに遭遇したら、仲裁役として、対立を話し合いで解決する支援者になろう!ということを確認して全2回のピースフルスクールを終了しました。
参加者の皆さんには今回の学びを活かして、今後の学校生活において、対立が起きたとき、解決に向けて実践するとともに、まわりの人にも学んだ知識を共有してもらいたいと思います。