3年生 校外学習
一昨日、文化祭の仕事をしていて夏期講習の申し込みに1分間に合わなかったと言っていた子に、「申し込めた?」と聞いたら、「はい。忙しかったので友達と分担しました」とのこと。
これが、キャパオーバーとも見えるマルチタスクをかかえる効果の一つなんです。5年生くらいになると、本校の生徒達は「人に任せる勇気が大事」「抱え込まないで全体をみることが大事」と言うようになります。
大人になって、家庭を持って仕事を続けるとき、それまでと同じ方法で三倍の仕事をすることは不可能です。でも、目的に向かって、客観的に自分を見ることができれば、別の道が見えてきます。
優先順位を見極めて、人と協力し、しなやかにタフに楽しく人の役に立つ仕事ができる、そんな未来に向けて品女生は日々忙しい品女ライフをおくっています。
さて、3年生の校外授業はディズニーランド。でも、遊びにいくわけではないんです。ディズニーランドも未来につながる課題研究の場にしてしまうのが品女流です。
学年の小野瀬からの報告です。
中3校外授業「ディズニーランド:ホスピタリティーを学ぶ」報告
事前に“ホスピタリティーの源泉「ヒトとデザインの関係」”について学び、ヒトの対応だけでなく、パークそのものが非常にホスピタリティーを意識してデザインされていることを知り、普段気づかないことに気づく一日にしようと、いつもと違った目線で行動計画表を作りました。
当日は生憎の空模様。大雨の予想でしたが子供達の調査時間は雨も一休み、磨きに磨いた行動計画表を手に各クラス7班に分かれて調査を開始しました。
キャストさんの仕事の邪魔にならないようにと気を配りながら質問をしている班に出会い
ました。キャストの方はとても和やかに応えて下さっていました。また、元気のよい班に出会いました。
「どう?」と聞くと、機関銃のようにその成果を報告してくれました。
アトラクションごとに泣いている子供の対応がかなり違うそうで、そこが面白いといって
いました。
なかなか聞くことのできない内容に少々興奮気味!これもよい体験です。
“救護室”では「大勢で入ってお仕事の邪魔をしてはいけないから、班長だけにしました」と伝えてくれた子がいました。中を覗くと班長がメモを取りながらしっかり聞いていました。素晴らしい気配りです。
でも残念なことにご注意を受けることもありました。様々な場面で周囲に気を配りながら目標を達成していくことの難しさを知ってくれたのではないかと思います。
午後は大雨。子供達は、というと午前中の気配り行動が嘘のように雨でも大はしゃぎ。
「4~5つのアトラクションに乗った。」「雨は降っていたけど濡れることは気にせず外のアトラクションに乗った。」などびっくりする報告ばかりでした。
15:30無事全員戻り、解散することができました。
係からは反省点もあげられましたが、今回はルールから何から係で相談しながら決めてきたこともあり、反省内容も次回に生かせることばかりでした。
ちょっぴり褒めてあげたいと思います。
*日経トップリーダー(がんばりすぎない起業のための教科書)に、高校生の起業家講座NES20
今日の報告は中3でしたが、チームで動く、課題を持って動く小さな体験の積み重ねが、28歳の未来につながっていきます。最近は、在校生から起業の相談も受けるようになりました。この子達は将来どんな分野で活躍するのでしょう。きっと、今ない仕事を生み出す人もでるんでしょうね。それを見るのが楽しみです。