早稲田大学連携 総合学習①
本年度から早稲田大学と高大連携のプロジェクトを始めていますが、昨日は早稲田大学から5人の先生方がお越しくださり、5年生に模擬授業をしてくださいました。
教育学部・美術史の向後恵里子(こうごえりこ)先生の授業を担当の飯塚からご紹介します。
授業内容です。
・物を見るとき先入観やイメージがある。これをできるだけはずすこと。じっくり見ることから始める。
例として椅子の写真と実物と辞書での定義がプロジェクターに映る。座れる椅子は一つだけである。
・物語を理解するとイメージがわかる。
例として「桃太郎」その話の内容を知っていれば、桃太郎の銅像も動物好きの子供のイメージだけではなくなる。
・戦争のイメージとして使用される絵は、プロパガンダか反戦かどちらか。反戦のような絵も実際の戦争下では、時代の空気として、このようなすごい戦いが行われるというプロパガンダ。これらから、美術史というものは、時代の文脈を読み取り、絵や彫刻などのイメージを判断する。そのためには、「想像」することが必要である。
真剣に聞いている人たちばかりで、視線は向後先生に熱く向けられていました。
後から聞いたり、ワークシートを見た感想では、みな、すばらしいと印象の良いものばかりでした。(上記のように、美術品に対しての「テクスト論的な視点を用いた理解」ととれました。5年の現代文ではテクスト論を授業で行います。)