悩み事と心のエネルギーの関係
今朝、猫が窓に向かって騒ぐので、何かと思ったら、ベランダに雀の雛が!巣から落ちてしまったようです。まだ30センチ高くらいしか飛び上がれず、屋根の上に巣があるようで、戻してやることも出来ず、どうしたものか・・・。夫に「ちょっと見にきて」と言ったら、「見ると情が移ってかわいそうになるから見ない」と、全く頼りにならず。とりあえず、隠れる箱とエサをおいておきましたが、だれか野生の鳥を世話できる人~~Help!
と、朝から1281人の生徒のことを考えるだけで頭いっぱいなのに、雀のことまで心配している私。性分でしょうか。
さて、今週は1年生の道徳の授業に出て、コミュニケーション力を高めるエクササイズをしています。
短所を長所に言い換えるというエクササイズで、
「ちょっとしたことでヒステリーを起こして大きな声を出す」「小さなこともすぐ口に出す」と自分の短所を挙げた子に、
「ため込まないのはいいこと」「助けてくれる人が回りにいるということですね」「ストレスがたまらなくていいですね」
と、クラスメートが言い換えていました。
なるほど。自分の中に無理にためこまず、回りに助けを求めるのは大切なことですね。
いつも明るく元気で強く見える人から、実は家に帰ると別人のように暗く弱くなるという話を聞くこともあります。経験豊かな大人でもそうですから、生徒達にもそういうことがあるでしょう。
4月に進級し、新しいクラスメートと一緒になり、部活や委員会での立場も変わり、変化のなかで頑張ってきた一ヶ月、そろそろ心の器がいっぱいになっている子もいるかもしれません。
行事ための班決めや、実施方法の話し合いで、もめ事が起きるころでもあります。
以前、配られたカウンセリングルーム便りに、「悩み事と心のエネルギーの関係」というのがあったのでご紹介しておきます。お家でもお子さんが話したそうなときは些細なことでも耳を傾け、話したくなさそうなときは無理に聞き出そうとせず見守ってあげてください。
誰でも何かしら悩み事や心配事を抱えています。それを全くなくすことは難しいのですが、あまり気にしないで過ごせるときと、気になって心配で仕方がないときがあるのではないでしょうか?それは、悩み事とそれを抱えられる心のエネルギー量が深く関係しているからです。悩み事だけを問題にするのではなく、心のエネルギーにも注目してみましょう。
①心身が元気なときは、悩み事があっても十分なエネルギーに満たされて悩み事は顔を出さず、あまり気になりません。
②心身が疲れたり、エネルギーの補充ができない状況があったりすると、悩み事が少し顔を出します。悩み事のことを考えることが増え、気分が浮かなくなりがちに。
③エネルギーが大幅に下がると、悩み事が顔を出し、気になって仕方がなくなります。不安定になりがちに。
④悩み事が大きすぎると、どんなにエネルギーがあっても自分の力だけでそれを抱えることは難しくなります。
②の状態の時は、悩み事をどうにかするよりも、エネルギーをためることで十分元気を取り戻すことができます。好きなことをする、誰かに話してすっきりする、泣くだけ泣く、お風呂にゆっくり入ってたくさん寝る等々、心身のエネルギーを満たしてあげましょう。
一方、③や④のときは、自分の力だけではなかなか元の状態には戻れないこともあります。なんとかしようと焦るほどエネルギーを消耗してしまうことにも。そういうときは遠慮なく
助けを求めましょう。カウンセリングルームも利用して下さい。