オリンピック招致を祈る千羽鶴
今日の東京新聞です。2年Aクラスが文化祭の研究発表の一環で作った千羽鶴が、開催国を決めるコペンハーゲンの会場入口に飾られているという記事です。
ここに至るまでには一学期からの積み重ねがありました。文化祭の2日間のため、生徒達は長い期間準備をします。特にこのクラスはじっくりと時間をかけて多角的に取材をしていました。生徒達の行事にかける思いを示す一つのケースとして、担任ブログを参照してご紹介します。
2年生の総合学習のテーマは「日本を知る」です。一学期、文化祭テーマを話し合ったとき、「現代日本の問題点」で取り組もうということになり、「少子高齢化」「雇用問題」「食の問題」と声があがり、最終的に東京オリンピックに落ちつきました。
招致委員会にご連絡し、訪問させていただき、お話しをしていくなかで、「これは大学生に渡している資料ですが、みなさんならできると思いましたので、こちらからもイベントで研究発表をしてもらいたい」というご提案を頂きました。
6月12日、芸術鑑賞の後の時間を有効に使い、全員で招致委員会を訪問しました。この日までにはテーマを6つに絞り、グループごとパワポにまとめ、リハーサルもしました。(クラスメートからは、「もっと反応を見ながら!」とか、厳しい指摘があったそうです。当日は、早めに来て駅の下見をしたり、各自スイカにチャージをしたりと全員がスムーズに移動する工夫まで。)
緊張のプレゼン、招致委員会の方々と打ち合わせ。
銀座の地下通路の展示ギャラリーにこの活動の展示をしました。 | |
高橋尚子選手とのランニングイベントに参加。
オリンピック、パラリンピックの選手、招致委員会の多様な経歴のみなさんにもインタビューをし、多くの事を学びました。
味の素ナショナルトレーニングセンター。秩父宮スポーツ博物館・・・様々な施設も見学しました。 | |
招致イベントに参加。キッズフェスタのお誘いを受けた生徒達は、「キッズとしてではなく、スタッフ側で働きたい」とお手伝い。 | |
千羽鶴を東京招致の水引の形にしたのは生徒のアイディア。 |
準備が佳境に入り、まさにこれを折っているとき、
インフルエンザによる学級閉鎖が!お約束していた訪問もキャンセルせざるを得なくなって、生徒にも担任にも焦りが・・・。
そんなこんなを乗り越えて、文化祭の発表にこぎつけました。
そして、生徒達はこの行事をきっかけに社会的なイベントに参加、協力することができました。
このクラスだけでなく、また文化祭に限らず、本校の大切にしている「28プロジェクトー社会とつながる経験」はきっとこの子達の将来に活きてくることでしょう。
そして、いつか「人の幸せが自分の幸せになるような人」として社会に貢献してくれることが私たちの願いです。
千羽鶴は招致委員会がコペンハーゲンへ旅立つ際の出陣式に向けて生徒がお渡ししました。現地の会場で飾られているそうです。
今夜、生徒達の祈りが天に届きますように!
東京オリンピック・パラリンピック招致委員会のHPにこのクラスの取り組みが紹介されています。