2014/1/30 木曜日

マナ-・地域CM発表会、修学旅行準備

昨日は生徒会が作成した登下校のマナーについての映像を全校で見ました。品女生のマナーの問題点について取り上げ、今後みんなで話し合って新しいルールを作っていくという内容でした。

これまで、登下校のマナーは繰り返し教員が指導し、登校時の歩道の歩き方はかなりよくなってきましたが、電車の中まではなかなか目が行き届きません。特に帰りは気も緩み、部活が終わる時間は人数も膨らんでしまうため、近隣のみなさまにはご迷惑をかけがちです。

学校の外に一歩出たあとは、一人一人の自覚によるところが大きくなってしまうマナーの問題を、こうして、生徒達自ら解決しようと動き始めたことを頼もしく感じました。

震災のボランティアから始まった品女生には、将来、人の役に立つことが自分の喜びになるような人に育ってほしいと願っています。その第一歩は、周りの人が自分の行動でどんな影響を受けるかに配慮できること。せめて在学中に、人様に迷惑をかけない立ち居振る舞いができるようになってほしいです。

先日、卒業生から、「在校中は先生にスカート丈を何度も注意されるのがいやだったけれど、卒業して、そのことと、社会とつながるいろんな体験をさせてくれることは同じ目的だったんだと気づいた」と言っていました。

礼法で、「音の慎み」(周囲に配慮し、音を立てないように行動する)という言葉があります。この一つを習慣化することで、人に対する思いやりの心が生まれます。そして、自然とそうした配慮ができるようになるには、日々の家庭での声がけも必要です。

学校と家庭が心を合わせて、いつか子供が社会にでる日のため、未来へのプレゼントをしていきたいです。

さて、午後の総合学習では、中1は情報の授業で作った地域CMの発表会を行いました。

卒業生で映像制作会社を起業している子、アプリ制作講座でお世話になっているピスチャーの方にお越しいただき、プロの目線でコメントをいただきました。

私も全部見ましたが、今年は特に個性豊かで楽しかったです。同じ場所を扱ってもチームによって全く違う切り口になるので、お互いから学びことが多かったのではないでしょうか。(どのチームにも共通していたのが、見る人を楽しませる視点。掴みと落ちがあるのは当たり前。自然とウケを狙ってしまうのも品女DNA?)

3年生は修学旅行の準備。委員がずらっと並んで挨拶をしていました。これから、この子達が中心になって企画、運営をしていきます。

 写真は、上級生からのアドバイス。「ちょっと話して」と主任が頼んだら、プレゼン資料を作ってきて、リハーサルまでさせてくれと言ってきたそうです。

自分の体験を写真とコメントにまとめ、最後は英語のスピーチで締めくくる、わかりやすくてかっこいいプレゼンでした。(特に部活の後輩はあこがれのまなざし)
学校のこと、ホストファミリーのこと、浴衣を持って行ったこと、日本食を作ったこと、バディとは今もやりとりしていること等々。

質問は?と聞いたら、出る出るわ!
「お風呂は何分くらい入れましたか?」
「体重は何キロ増えましたか?」
「英語が苦手で、単語しか話せないと思うんですが、大丈夫ですか?」
「パジャマはどんなものを持って行きましたか?部屋着と区別しましたか?」
「ホストファミリーに行きたいところに連れて行ってもらうにはどう頼みましたか?」
「お小遣いは?」「携帯は?」「起床時間は?」「宿題は?」
面白いのしか記憶してなくてごめん。

これまで、旅行社や教員から説明のあったものもあるのですが、やはり、身近な先輩に聞いて確かめたいんですね。
最後は時間切れになるほどでしたが、一つ一つに的確に丁寧に答えてくれました。

後輩達、一つ一つの答えに、
「う~ん」⇒納得」 「はぁ~」⇒ため息 「わ~」⇒歓声と、反応していました。

いろんなことが心配なんですね~。でもきっと、この子たち、修学旅行先がジャングルでも、力を合わせてサバイバルできると思います。

*本日、松田悠介氏(Teach For Japan/CEO)との対談(後編)が、ダイヤモンド社書籍オンラインに掲載されました(前編はこちら)。