ちょっと昔の卒業生
ちょっと昔の卒業生が訪ねてきてくれました。学校でクラス会をやることになり、その下見です。
卒業アルバムです。この場所は昔○○だったわ・・・と、盛り上がります。「書道教室が寒くてね、雪の日、『先生は股引はいていらっしゃるからいいでしょうが、私たちはスカートなんですから』なんて言ってサボろうとしたりして・・・」 (今の子の方がおとなしいかも) |
卒業記念品はペン皿、今とはだいぶ違いますが、ずっと大切に使っているそうです。 |
理事長が途中で顔を出したので
「同年代ですか?」と聞くと、
「いやですねぇ。私たち教わっていたんですから、ずっと下ですよ。帰りますよ~」
校長室に飾ってあったオリンピック選手の卒業生の写真を見て、
「この方、テレビで見るけど、賢いわねぇ。それにきれいだし。やっぱり、品女ですからね」(と、自分を指さす)
「私たちはお勉強しないでいいクラスだったから・・・」と何かにつけておっしゃるので、「勉強しなくていいクラスがあったんですか?」と聞くと、
理事長「そうじゃなくて、家庭科やお作法を中心にやるお嬢様クラスだったんだよ」
卒業生「そうですよ。見て分かっていただかないと。自分では言わないけど」(失礼しました。)
そして、しみじみと、「躾やお茶やお作法は、忘れても身についていてあとで本当に役に立ちました。大人になっていろいろな場に出ても物怖じしないでいられました。」
今、日本文化の授業を受けている生徒達も、いつかこんなふうに振り返ってくれるといいのですが。
「品女の友達は一生の友達ですね」お洋服に目をやると、薔薇の柄のブラウスでした。
お土産にお花を持って来てくださって、
「品川で買ったんですけど、薔薇の鉢がなくて・・・。薔薇を置いておいてくれないとね」(この強引さも品女DNA?)
記念撮影、理事長と昔話で盛り上がりました。理事長の記憶があまりに細かいので感心したら、曰く「昨日のことは忘れても、昔のことはよく覚えているんだ」
卒業生のみなさん、「ウン10年ご無沙汰で敷居が高いわ」という方も、どうか気軽に学校へ遊びにいらしてください。私がご案内しますよ。