2013/11/6 水曜日

卒業生の勉強体験談

カテゴリー: 卒業生,授業・学習・進学 — 漆 @ 15:00:05

今日はよく晴れてすずしく、気持ちのいい一日です。行事の多い品女生活の中で秋は勉強に集中できる時期。

3年生で行った卒業生講演会のメモです。大学生活、勉強と部活の両立など、他の学年の参考にもなるのでシェアしますね。(現在通っている大学は、東京大学、千葉大学、慶応大学、早稲田大学です。)

・規模の大きい総合大学のメリットは学べる授業が多いこと。自分の大学は(早稲田)他大学の授業も取れる。

・国語は伸びるまで時間がかかるので、特に現代文は遅くとも4年から意識する。毎日文章にふれる。

・部活(水泳部)で家に帰るのは9時。電車の待ち時間、授業の合間、寸暇を惜しんで勉強した。3年生になったら、休み時間、遊んでいる時間を単語を覚える時間に帰るとか、そろそろ習慣を変えては。

・3年生は気持ちの変え時。自分は試験中も部活があったので、試験前にまとめてやるのではなく、ノートをこまめに見直すなど、記憶が途絶えないようにしていた。得意なのは理系、興味があるのは文系だったが、興味のある方に行ってよかった。

・自分は帰宅部、三日に一度は遅刻し、それでもヘラヘラ笑いながら教室に入るような子だった。勉強せず、追試を受け、追試に落ち、の繰り返し。それが、高3で皆勤。人間スイッチを入れれば変われる。

・きっかけはたいした理由でなくていい、まず勉強を初めてみる。自分は、高1で世界史と出会った。中2では学年最下位だったが、高1からの科目は差が付いていないので、まずそれだけ頑張った。一つできるようになると、全体のモチベーションがあがる。

・でも、一つだけできても受験には成功しない。英語からは誰も逃れられない。知らない英単語を一つ覚えることから始めてみる。例えば、世界史が好きだったら、英語やってから世界史へと工夫できる。

・好きな科目を見つけるためには、いろいろな科目にふれてみる。あきらめないでさがすと好きな科目が見つかる。

・今、提出物を出さない癖で苦労している。3年生の今なら直せる。大人になって困らないように。

・今、気づいているか分からないが、品女はとても恵まれている。こうして卒業生を呼ぶ、先生がやさしい、追試も落ちて卒業があやういとき、呼ばれて2時間放課後個別指導してくれた。助けを求めたら助けてくれる。恵まれているから甘えすぎることなくほどよく甘えて。始めるのに遅いはない。みんなは品女に入った時点で優秀な子。私にできたからみんなもできる。昔の私のように腐りきってる時期の子も、私と一緒に頑張ろう。

・卒業し、外に出て初めて分かる。こんなにやってくれる学校はない。大学に入るとやってもらえないから後から困らないよう自分でもやろう。追試、補習・・・ありがたいこと。品女でしかできない体験が沢山あるから今、それをやる。

・東大は、2年生まで文系も理系も一緒に学べるので、いろいろな友達ができる。将来やりたいことが決まっていない人は、迷ったら東大を選ぶというのも一つの手段。2年間、専門分野を考えながら学んだ上で最終的に決められる。私は理系だが、文系科目も学んでいる。その結果、今は、文系に進もうかということも考えている。しっかり悩めるのが魅力。そして、設備が充実している。見に行ってみることも大事。

・小テスト、定期テストの範囲までを積み重ねていけば。高3になってやり直さないですむ。部活と勉強のメリハリを大切にした。自分は家では集中できないので学校で勉強した。朝、7時から学校に出て、家では早寝して朝方のリズムで。

・人それぞれ、朝、帰宅後、寝る前等、自分にあった勉強するタイミングを決めて習慣にすることが大事。

・定期テストは区切りをつけてそこまで勉強するチャンス。部活など、何かに一生懸命になれたら受験勉強にもなれる。

・と、言われても、やらない子がいると思う。三日坊主でも、一日坊主でもやらないよりいい。まず、今日からやってみる。

・暗記科目は3日で詰めたら3日で忘れる。赤シートに頼らないで書いたり、聞いたり、人に教えたりと、何度も頭にすり込むように繰り返す。

・化学は中2と中3でなめていると高1でさよならするので要注意。自分は順位が200番台の科目が多く、今は化学が専門だが、中2まで理科順位が180何番だった。それが、モルに出会ってはまった。問題を解くのが楽しくなって、親が心配するくらいやっていた。次の試験で70位、中3の二学期で1位になった。そこから勉強に目覚める。

・一回好きなものが見つかるとそこから離れられなくなる。トイレに周期表を張っていた。目覚めたらこっちのもの。

・理系行くって決めている人で社会を捨てるのは絶対やめて。センターで苦労するから。特に国立行きたい人は絶対すてないで。

この、全体会のあとは、各教室で質問に答えながら話をしてくれました。母校と後輩を愛してくれる先輩がいることも、歴史のある一貫校の財産です。

このあと、これがきっかけで3年生は中間テストをかなり頑張ったようです。(と、通学途中、自分たちで話してました。)

おやごさんや教員が言うより、ずっと効くんですよね~。卒業生、ありがとう!

今日はこれから昭和女子大で講演をします。卒業生にも会えるかもしれませんね。