2013/7/18 木曜日

特別講座Ladies’ Association of JSME

カテゴリー: 28プロジェクト:社会,卒業生 — 漆 @ 17:32:46

昨日、生徒と話していて、28歳というとまだ遠いことのようで、なかなか具体的なイメージを持ちにくいと聞きました。28プロジェクトを掲げて企業コラボや社会人講演など様々な機会を設けていても、まだまだ足りないんですねぇ・・・。

おやごさん世代の女性にはフルタイムの仕事と両立している人が少ないので、身近なロールモデルに出会う機会が少ないという声もありました。

現在の日本は男女平等指数が世界101位。アゼルバイジャン→マレーシア→日本→ベリーズ→カンボジアという順位ですから無理もありません。

土曜に放送された28プロジェクトの番組で、経済誌の記者をしている卒業生がインタビューに答えて、

「26歳でイギリスの放送局に転職しようと決めたのも、28歳まであと2年という意識があったから。今になって高校時代に言われたことを実感するようになった」と言っていました。

また、今朝、ヨーロッパに留学中の卒業生から元担任にメールが来て、

「品女の時から、27歳か留学した場合は28歳で大学院を卒業、30歳までには絶対に博士号を取ると思い描いていたので、計画通りでに進んでいます。そのせいで、指導教授からは「生き急ぎ過ぎ!」とよく言われますが。この一年、じっくりと立ち止まり、自分を見つめ直そうと思っています。」とありました。

せっかくこうして卒業生達が頑張っているので、在校生にもっと多くロールモデルに出会う機会を提供していかなければと思いました。

さて、そんな取り組みの一つのご紹介です。

先日行った特別講座Ladies’ Association of JSMEの報告を理科の直井から。

(東芝さんで講演をしたときのご縁で、理系のお仕事をなさっている女性の皆さんにお越しいただきました)

5年生理系生徒を対象に、日本機械学会講師の方3名による特別講座が行われました。
講師をしてくださった3名はいずれも機械工学分野で働く女性です
当日参加した23名の生徒は、どんな仕事をされているんだろう?どんな勉強をしてきたのだろう?働く女性の生活スタイルは?と興味津々です。
 1人目の方はドイツに留学されていた経験があり、「何事にも好奇心旺盛で、やろうと思ったことはチャレンジしてきた!!」「自分で将来を切り開いてきた!!」というお話をしてくださいました。品女生にはぴったりのチャレンジ精神です。
2人目の方は自動改札機の仕事に携わっている方です。自動改札に入れた切符がまっすぐに出てくる素晴らしい仕組みについて、また、女性として家庭と仕事を両立させていらっしゃる毎日の生活について話してくださいました。
3人目の方はスプレー缶を使用して、実験をしながらボイルシャルルの法則を、さらにその法則を利用したルームエアコンの研究について話しをしてくださいました。
授業で習ったばかりのボイルシャルルの法則が利用されているなんて、生徒は驚いたと思います。
最後はグループディスカッションで、疑問に思ったことを質問したり、勉強について伺ったりしました。
きっと将来について考えるとても貴重な経験になったことと思います。