脳内言語マップ・校内オリエンテーリング
今朝は全校放送で、生徒が作った体育祭の注意事項の映像を流しました。準備が急ピッチで進み、「日本一早い体育祭」は来週です。
さて、1年生の学年集会で生徒に聞きました。
「言われて嫌な言葉は?」
「キモイ」 「ウザイ」
「では、それを言われて嫌な人は?」手があがります。
「気にならない人は?」「どちらとも言えない人は?」 どちらも手があがります。
この間、回りを見渡してもらいました。
次に、「言われたらどうしますか?」と聞くと、
「その人とは話さないようにする」
「どうしてそう思うの?と聞く」
「嫌だからやめてという」 対応もいろいろです。
「脳内言語マップ」という考え方があります。個人個人の頭の中には、言葉を獲得した環境によって、一人一人違う言葉の地図が描かれているというものです。
その人にとって、嫌な言葉が相手にとって嫌とは限らない、その逆もあるということです。
たとえば、よい意味で使われる「思いやり」という言葉ですが、私にとってこれが「嫌な言葉」でした。子供の頃、親から「弟に比べて思いやりがない」と言われ続けたためです。(そう言われても仕方ないような子だったんですが(^^;)
1年生に「今、一番気になるのは?」と聞けば、たぶん、「友達との人間関係」と答える子が多いでしょう。でも、大人に聞いても、同じような答えが返ってくるのではないでしょうか?
社会で暮らしていくためには、人と一緒に何かをやることが不可欠です。そして、そこには誤解やもめ事がつきものです。
生徒の未来は世界に開かれています。これからは、親世代よりもっと「自分と違う」人とつきあっていかなければならない時代が来ます。
人を認め、自分を主張し、自分も人も大切にし、「違いを活かすチームワーク」がますます必要な社会になるでしょう。
その第一歩として、まずは、同じ国に育った、同じ年齢の、品女を選んだ、ごく均質な仲間とのコミュニケーションから はじめましょう。
その際、自分と人は違う「脳内言語マップ」で話していると知っていれば、
「相手を理解しよう」「自分を説明しよう」と意識でき、コミュニケーションがかなりスムーズになるはずです。
新入生の校内オリエンテーリングのようす。 |
校内の地図を持ってグループで場所を探して回ります。 校長室では記念撮影と英語のノートのプレゼント。(異文化間コミュニケーションにむけ、英語、頑張ってという心を込めました)
「うれし~い!もったいなくて使えません」「記念に取っておきます!」 なんて、すでに品女生、お上手です