2013/4/17 水曜日

脳内言語マップ・校内オリエンテーリング

カテゴリー: その他,校長のオススメ,行事 — 漆 @ 17:55:56

今朝は全校放送で、生徒が作った体育祭の注意事項の映像を流しました。準備が急ピッチで進み、「日本一早い体育祭」は来週です。

さて、1年生の学年集会で生徒に聞きました。

「言われて嫌な言葉は?」

「キモイ」 「ウザイ」

「では、それを言われて嫌な人は?」手があがります。

「気にならない人は?」「どちらとも言えない人は?」 どちらも手があがります。

この間、回りを見渡してもらいました。

次に、「言われたらどうしますか?」と聞くと、

「その人とは話さないようにする」

「どうしてそう思うの?と聞く」

「嫌だからやめてという」 対応もいろいろです。

「脳内言語マップ」という考え方があります。個人個人の頭の中には、言葉を獲得した環境によって、一人一人違う言葉の地図が描かれているというものです。

その人にとって、嫌な言葉が相手にとって嫌とは限らない、その逆もあるということです。

たとえば、よい意味で使われる「思いやり」という言葉ですが、私にとってこれが「嫌な言葉」でした。子供の頃、親から「弟に比べて思いやりがない」と言われ続けたためです。(そう言われても仕方ないような子だったんですが(^^;)

1年生に「今、一番気になるのは?」と聞けば、たぶん、「友達との人間関係」と答える子が多いでしょう。でも、大人に聞いても、同じような答えが返ってくるのではないでしょうか?

社会で暮らしていくためには、人と一緒に何かをやることが不可欠です。そして、そこには誤解やもめ事がつきものです。

生徒の未来は世界に開かれています。これからは、親世代よりもっと「自分と違う」人とつきあっていかなければならない時代が来ます。

人を認め、自分を主張し、自分も人も大切にし、「違いを活かすチームワーク」がますます必要な社会になるでしょう。

その第一歩として、まずは、同じ国に育った、同じ年齢の、品女を選んだ、ごく均質な仲間とのコミュニケーションから はじめましょう。

その際、自分と人は違う「脳内言語マップ」で話していると知っていれば、

「相手を理解しよう」「自分を説明しよう」と意識でき、コミュニケーションがかなりスムーズになるはずです。

  新入生の校内オリエンテーリングのようす。

校内の地図を持ってグループで場所を探して回ります。 校長室では記念撮影と英語のノートのプレゼント。(異文化間コミュニケーションにむけ、英語、頑張ってという心を込めました)

「うれし~い!もったいなくて使えません」「記念に取っておきます!」  なんて、すでに品女生、お上手です