本日は合唱祭でした
昨日の放課後、「先生、助けてください!」職員室に5年生(高2)が血相かえて駆け込んできました。
いつもは落ちついた子達なので、どうしたのかと思ったら・・・
「乾電池が切れちゃったんです。キーボードが使えないと合唱の練習ができないんです。私たち最優秀賞目指してるんです」
乾電池を借りて落ちついて出て行きました。
クラスで取り組む最後の行事「合唱祭」を前に生徒達は興奮気味です。
1月に入ると朝7時前に開門を待つ生徒の列、7時半には全校の半分以上が登校してしまいます。
廊下を歩くときも歌いながら、朝から晩まで学校中に歌声が響き渡り、事情を知らないお客様は不思議そうな顔をなさいます。
そして今日が本番。
今年で26回目の合唱祭ですが、始まった当時は伴奏ができる子がいないクラスも多く、音楽の教員がピアノを弾いたりとよちよち歩きの行事でした。
毎年、生徒達が改善を続け、今は、企画運営すべて委員の生徒、クラスの練習もクラス責任者の生徒がまとめ、会場も「ゆうぽうと」を貸し切り、大学や他校の音楽の先生方を審査員に招いて行う本格的な行事になりました。
練習の初めはクラスメートに温度差があり、責任者が涙ながらに協力を呼びかけたりと、この日までにはいろいろなドラマがあります。
それを乗り越えての舞台なので、歌う方はもちろん、聞く方も真剣です。
まっすぐ前を向いて緊張して歌う一年生のかわいらしさに、上級生が手拍子で応援したり、これが最後の合唱祭となる5年生が涙をこらえながら歌ったりと会場は独特の雰囲気に包まれます。
最後に、留学生の合唱と、教員の合唱がありここでようやく生徒達はリラックス大うけでした。
今年は、全体にハーモニーの美しさはもちろん、歌詞がしっかり耳に入ってきて、生徒達が歌詞を理解して感情をメロディーに乗せて歌っているんだなぁと感じました。
今年度もあとわずか、様々な苦労を乗り越えてクラスが一つになって歌った舞台でした。
朝練のため、早く起きたり、昼練のため食べやすいお弁当をつくったり、そして今日も応援にお越しいただいたご家族のみなさま、ご協力ありがとうございました。
(写真:例の「乾電池切れちゃったクラス」、有言実行で本当に最優秀賞をゲットしました)