2013/3/9 土曜日

5年生 社会人講演会(理系)

カテゴリー: 28プロジェクト:社会 — 漆 @ 11:41:39

今日は自宅学習日です。午後からはお父さんの会があります。

今日のブログは、先月、行われた社会人講演会の様子です。

工業英語の話が出ていますが、これから社会に出る皆さんにとって、英語はマストです。しかも語学は身につけるまでには時間のかかるので、生徒には今、学ぶ英語が未来につながっていることを意識してほしいと思っています。

昨日、ダボス会議の報告会に出てきましたが、本校のミッション「世界を心に」仕事をしていく上で、英語でプレゼンや議論ができるということが大きく可能性を広げることをあらためて実感しました。

というより、できないと、志や能力があってもそれが足かせになってしまう。

今、私自身が、「生徒にもっともっとチャンスを提供したい」と思うとき、情報収集の場に出かける足かせになっているのが語学力の不足です。日常会話レベルでは出て行けない場所が多いのです。

報告会ではこんな話も出ていました。

以前、アジアと言えば日本だった。それが今は中国、韓国になっている。日本の存在感が薄れている。

これは、先日、帰国したばかりのニュージーランドでも感じたことです。「駐日外交官が、国に戻り、省内で日本の存在感がどんどん薄れていることに耐えきれず外務省を辞めて個人で日本とニュージーランドの架け橋になろうとしている」という話も聞きました。

報告会ではこんな話もありました。

・日本の女性活用度は134カ国で101番目。日本でもし、欧米並みに女性が社会に出ると、GDPが10%~15%上がる。

・今こそ、日本文化の「和」の精神性が世界に必要な時。

ということで、品女生、世界のために英語頑張れ!

前置きが長くなりました。学年の横井から報告です。

文理別社会人講演会にて、理系選択者は新日鉄住金化学の岡崎奈津子さんに「化学メーカーで働くママの日常」というテーマでご講演いただきました。

岡崎さんは会社に勤め始めて6年目。通勤には往復3時間かかり、子育てのために禁酒をしているそうなのですが、社内外問わずたくさんの人とふれ合うことでそういったことはまったく苦ではなくなっているそうです。
また、若い頃から海外出張などもあるため、コミュニケーションやプレゼンテーションの能力も必要とされているとのことでした。
理系というと女性が少ないというイメージがあるかと思いますが、大変なことばかりではなく、名前や顔を覚えてもらえるというメリットもあるようです。
学生時代に学び、今役立っていることは測定機器の扱い方や工業英語。
このあたりはやはり理系といった感じでしょうか。大学に入ってから専門分野を深めていくためにも、今はしっかりと土台作りをしてもらいたいと思います。
進路について悩んだとき決まらないときはどうすればよいのか。
まずは、何をやりたいのか?どういう道に進みたいのか?ということを考えてもらいたいとおっしゃっていました。
自分だけで考えられないときは、身近な人に聞いてみたり、とりあえず続けられることを探してみたりすると良いそうです。
また、大学院進学を決めた場合は、研究室訪問をすることで合格率が上がるとの耳寄り情報もいただきました。
そして、将来の生活スタイルについて。
専業主婦と働くママのメリット・デメリットを分かりやすく比較していただきました。
どちらが合うかはやってみないと分からない。岡崎さんの場合は、専業主婦として家にいると、社会とのコミュニケーションも途絶えてきてしまって合わなかったそうです。
研究職についてだけでなく、一人の女性としての働き方ということを知り、考えるとても良いきっかけになったようです。講演会後の掃除では将来の働き方、妊娠・出産・育児についてとても盛り上がっていました。

最後に、生徒の感想をいくつかご紹介します。

・意思を明確にして、目標を持ってやろうと思った。
・大学に入ってからやりたいことなどを決めておこうと思った。
・今後どういう道を歩んでいこうか一応は決まっているけど意思がそこまで固くないのでもう一度見つめ直して明確にしたい。
・私もおそらく仕事にやりがいを感じるタイプなので将来に向けて自分の目標にたどりつけるように頑張りたい。

岡崎さん、お忙しい中、参考になるお話をとても親身になってお話いただき、ありがとうございました。